大会開催のご挨拶

第73回日本生物工学会大会の開催にあたり、実行委員会を代表してご挨拶申し上げます。
昨年より世界的に問題となっている新型コロナウイルス感染症拡大の影響が続くなか、まずは今般の新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになった方々に謹んで哀悼の意を表するとともに、感染された方々に対して、心からお見舞いを申し上げます。

第73回日本生物工学会大会は、令和3年10月27日(水)~29日(金)の3日間で開催させていただくこととなりました。新型コロナウイルス感染症拡大の問題により、当初は沖縄コンベンションセンターにおいて開催すべく準備を進めていましたが、1月に発せられた2回目の緊急事態宣言を受け、現地での大会の実施は難しいと判断し、本年度大会を全てオンラインで行うことといたしました。

大会講演プログラムは従来の大会と同様に行うように計画しております。初日(10月27日(水))午前中は、各賞の授賞式、受賞講演を行います。一般講演は、2日目(28日(木))、3日目(29日(金))の午前中を使い、プログラムでの発表時間に講演者は、所定のZoomルーム(ブレイクアウトルーム)に入っていただき、あらかじめ講演者に提出いただいた大会ホームページより配信されるビデオでの口頭発表をもとに、参加者に内容説明と討議を行う形で実施します。また本大会では3日間にわたって午後には、18件のシンポジウムが催され、本学会が特色としている醗酵や醸造に関するものから、バイオエコノミー、カーボンリサイクル、ゲノム合成、デジタルバイオといった、バイオテクノロジー分野の最新の話題についての多くの講演が企画されております。シンポジウムは、Zoomによるリアルタイムで実施する予定でおります。

また展示会については、オンライン展示会となりますが、ランチタイムセミナーや大会ホームページでの広告を活用した情報の発信および交換を行うようにする予定でおりますので、企業の皆様におかれましては奮って活用いただきますようお願いいたします。
学会員の交流の場として重要と考えられます懇親会につきましては、オンラインでの実施を考慮しておりますが、現時点で未定の状態です。決まりましたら、大会ホームページから告知する予定でおります。
オンラインでの大会開催となりますが、対面での大会に劣らぬ情報発信・情報交換の場を提供すべく鋭意システムを整えて参りますので、是非とも多くの方に本大会へご参加いただきますよう心からお願い申し上げます。
最後に、今般のコロナ禍を乗り越え、皆様方の活動が一刻も早く元の状態となることを心よりお祈り申し上げます。

令和3年4月
第73回日本生物工学会大会
実行委員長 上平 正道
(九州大学大学院工学研究院)