生体分子の相互作用における曖昧さの意義
- オーガナイザー:堀 克敏 (名大)・髙木 昌宏 (北陸先端大)・中村 史 (産総研)
- 日時:2022年10月18日 (火) 16:00~18:00
- 場所:C会場
【趣旨】基質-酵素間の秩序的な特異的相互作用は鍵と鍵穴で例えられてきたが、材料表面に接着するタンパク質は、疎水性や電荷の強弱、凹凸といった表面特性を、曖昧さを許容しつつ認識している場合が多く、特異的というよりある種の表面特性を好む嗜好性を示すと言えよう。また、天然変性タンパク質は、一定の構造をとらずに無秩序ながら特異的相互作用を生む。ここでは、特異的・非特異的、秩序・無秩序の関係を考察しつつ、生命機能の本質を担う生体分子相互作用の曖昧さを科学する。
プログラム
- 16:00 (2C07-01)
序章:非特異的接着性を示すバクテリオナノファイバータンパク質AtaA
……○堀 克敏 (名工大院・工)座長:中村 史
- 16:25 (2C07-02)
バイオミネラリゼーションタンパク質の無機物吸着機能
……○新垣 篤史 (農工大院・工) - 16:50 (2C07-03)
不凍タンパク質とは何か?
……○津田 栄 (東大院新領域)座長:堀 克敏
- 17:15 (2C07-04)
変性タンパク質工学から見えてきた天然変性タンパク質の姿
……○二見 淳一郎 (岡山大院・統合科学) - 17:40 (2C07-05)
総括と将来展望:秩序と無秩序の間の「曖昧さ」
……○髙木 昌宏 (北陸先端大・マテリアル)