シンポジウム一覧
最終更新日:2015.09.21
1.食品のおいしさを極める生物工学<本部企画>
- オーガナイザー: 今井 泰彦 (キッコーマン)・貝沼 章子(東農大)・松井 和彦(味の素)
髙下 秀春(三和酒類)・坂口 正明(サントリースピリッツ)
北川 泰(アサヒフードアンドヘルスケア)・池 道彦(阪大)
- 10月26日(月)午後 15:30~17:50 2階 B会場(アメジストホール鳳凰)
食品の「おいしさ」は食品が持つ大きな機能の一つであると考えられる。そして最近では、様々な手法により、身体の生理的変化、希求メカニズムの研究や、実際の食品への展開を図る試みがなされている。この「おいしさ」の研究成果は製品(食品)に適用してはじめて価値を生み出せる、まさに産学官連携が必要な分野である。そこで、食品の「おいしさ」に関わる研究について、最近の取組みを紹介してこの分野の研究と産学官連携の一層の活性化を図ることを目的とする。
2. 学生および市民フォーラム 九州学生本格焼酎プログラム
(焼酎の製造/歴史、アルコールの効能そして飲用の楽しさを伝える)
- オーガナイザー: 水光 正仁 (宮崎大)
- 10月26日(月)午後 15:30~17:50 3階 C会場(サファイアホール飛鳥)
1980年以降のいも焼酎、米焼酎、麦焼酎等のそれぞれの蔵元による品質競争の結果、2007年の本格焼酎の消費数量は1980年比で約6倍と発展した。ところが、ここ数年アルコールのマイナスの側面ばかりにスポットがあたるようになり、若者のアルコール離れは深刻である。本格焼酎と九州は密接な関係にあり、九州の大学生や消費者向けに、焼酎の製造/歴史、アルコールの効能等を伝えるために、九州学生本格焼酎プログラムを実施している。今回、その活動の一環として会員および市民を対象に本プログラムを実施する。
3.若手研究者が提案する動物細胞一つずつを加工・品質管理する技術
- オーガナイザー: 山口 哲志(東大)・境 慎司(阪大)・加藤 竜司(名大)
- 10月26日(月)午後 15:30~17:50 4階 D会場(パールホール天平)
昨年末に施工された再生医療関連2法において細胞加工業の産業化が急速に進展しつつある。このため、再生医療のための細胞加工技術を担う生物工学への関心が非常に高まっている。特に、付加価値の高い高精度な製品の安心・安全な供給のために、一細胞レベルで加工・品質管理する技術が注目されている。そこで、細胞加工・品質管理に資する一細胞レベルの細胞操作・評価法を開発している若手研究者が最新の研究成果を報告し、将来展望や期待についてシニアのオブザーバーとともに熱く意見交換する。
4.抗体工学の新潮流:シーズからニーズへ
- オーガナイザー: 中野 秀雄(名大)・上田 宏(東工大)
- 10月26日(月)午後 15:30~17:50 5階 E会場(ルビーホール飛天)
本シンポジウムにおいては、その取得方法、合成方法、利用方法などに関し、従来法とは異なる切り口で取り組んでいる大学・企業の研究者に講演を依頼し、抗体をめぐる新たな研究動向について議論する。より具体的には、バイオセンサー分子としての人工抗体、化学変換ツールとしての触媒抗体、大量安価な抗体合成方法などである。
5.バイオ界面における要素技術から展開する新たな生体分子工学
- オーガナイザー: 神谷 典穂(九大)・梅津 光央(東北大)・堀 克敏(名大)
- 10月27日(火)午前 9:00~11:20 2階 B会場(アメジストホール鳳凰)
細胞表層やバイオマテリアルが形成する界面は、生体を構成する様々な分子が特異な機能を発現する場として多様な可能性を秘めている。本シンポジウムでは、バイオ界面のデザイン・構築・制御の視点から、産業利用に資する生体分子集合系の構築、機能性タンパク質の効率的生産、新規生体分子の創出、ナノ界面へのバイオ素材の精密配置・固定化を可能にする要素技術について、当該分野のイノベーションにつながる最新の研究を展開する研究者から話題提供を頂き、活発な議論を展開する。
6.アジアにおける最新バイオリファイナリー研究
- オーガナイザー: 花井 泰三(九大)・Xu Fang (Shandong Univ. )
- 10月27日(火)午前 9:00~11:20 3階 C会場(サファイアホール飛鳥)
バイオリファイナリーとは、再生可能な資源であるバイオマスを原料として、バイオ燃料や化成品原料を製造する技術である。本シンポジウムでは、日本のバイオリファイナリー研究者と中国のバイオリファイナリー研究者との交流をはかり両国のバイオリファイナリー研究の相互推進を行う目的に、両国でバイオリファイナリー研究を行う研究者を講演者とし 、第67回日本生物工学会シンポジウム枠内で開催を行う。
共催: 新学術領域研究(研究領域提案型)
「動的・多要素な生体分子ネットワークを理解するための合成生物学の基盤構築」
7.次世代バイオ医薬品生産を切り拓くバイオエンジニアリングの新展開
- オーガナイザー: 大政 健史(阪大/徳島大)・上平 正道(九大)
- 10月27日(火)午前 9:00~11:20 4階 D会場(パールホール天平)
日本医療研究開発機構(A-MED)の注目すべき開発プロジェクトとして、次世代のバイオ医薬品生産プロセスを開発・統合化する、国際基準に適合した次世代抗体医薬等の製造技 術プロジェクト(経済産業省主管)が平成25年度からスタートしている。本研究プロジェ クトは、25社、2大学、3機関、再委託先13大学を含めて40機関以上が参画し、さらに文科省、厚労省で関連プロジェクトがスタートする等、これまでにない大規模での産官学共同研究開発である。本シンポジウムでは、このプロジェクトにおいて展開されている次世代バイオ医薬品製造に向けたバイオエンジニアリングを中心に、本分野の最新の知見を討議し、 今後の産学連携、産業界への貢献、さらには本分野の将来像を討議したい。
共催: 次世代バイオ医薬品製造技術研究組合
8.魅力ある商品を支える醸造技術<本部企画>
- オーガナイザー: 髙下 秀春(三和酒類)・坂口 正明(サントリースピリッツ)
貝沼 章子(東農大)・今井 泰彦 (キッコーマン) - 10月27日(火)午前 9:20~11:20 5階 E会場(ルビーホール飛天)
発酵食品は、お客様の生活に潤いを与え、楽しく豊かな生活を実現するための一役を担っている。お客様に支持されている発酵食品(商品)には魅力があり、その魅力を支えているのが醸造技術である。本シンポジウムでは、ものづくりの醍醐味も合わせて産業界のシンポジストからヒット商品に秘められた技術開発について講演していただく。産業界のニーズ把握の考え方については他業界にも参考になる。
9.若人よ世界に飛び出せ、そしてはばたけ!
- オーガナイザー: 榊原 陽一(宮崎大)・井上 謙吾(宮崎大)
- 10月27日(火)午後 16:00~18:20 2階 B会場(アメジストホール鳳凰)
若手研究者育成の観点から、最先端研究に触れ、自らが行った研究成果を世界へ発信する経験を持つことは必須である。生物工学会では、飛翔賞を設け、優秀な学 生への研究奨励を行っている。本シンポジウムでは、飛翔賞歴代受賞者、中堅の研究留学経験者、企業での国際展開経験者を講師に迎え、世界を舞台にしてグ ローバルに活躍をするためのキャリアパス(企業を含める)を紹介し、若手が担う「次世代の(または世界的視野の)生物工学研究」について考える契機を与え る。
共催: 生物工学若手研究者の集い(若手会)
10.パイオニアに学ぶイノベーションのつくり方
~産業界若手研究者が知りたい生物工学のマイルストーン~
- オーガナイザー: 小高 敦史(月桂冠)・増田 康之(菊正宗酒造)
松浦 友亮(阪大)・本田 孝祐(阪大) - 10月27日(火)午後 16:00~18:20 3階 C会場(サファイアホール飛鳥)
生物工学分野においても新しい満足を生み出すための技術開発が盛んに行われている。本シンポジウムでは、基礎的な研究から実用化を経て、本当に「市場を切り拓いた」と呼べるような研究開発事例を紹介する。最近の事例に加え、すでに広く知られた製品(技術)についても改めてその開発の舞台裏を取り上げることにより、様々なイノベーションのつくり方を 学ぶ機会としたい。
共催: 関西支部若手企画委員会
11.動物細胞工学における非侵襲的細胞性状計測法の紹介
- オーガナイザー: 高木 睦(北大)・加藤 竜司(名大)
- 10月27日(火)午後 16:00~18:20 4階 D会場(パールホール天平)
医療診断プロセスならびに医薬品生産や再生医療など産業プロセスにおいて動物細胞は中心的な要素であるが、その動物細胞の種類や活性などを、その場で非破壊的、非侵襲的に短時間で計測する技術は、ほとんどなかった。しかし近年の光学的手段や情報処理手法の進歩に伴い、動物細胞性状の種々の非侵襲的計測手法が提案されている。本シンポジウムでは、 これらの手法を紹介し活発な活用を促すとともに、さらなる手法改良についても議論する。
共催: 日本動物細胞工学会
12.生物工学的手法を活用した海洋環境・生物多様性資源の新規評価軸構築
- オーガナイザー: 菊地 淳(理研)・田中 剛(農工大)
- 10月27日(火)午後 16:00~18:20 5階 E会場(ルビーホール飛天)
今世紀中ごろには世界人口は90億人に達し、特に急激に台頭する新興国の食と資源の利用は大きな問題になると予想されている。前世紀の陸(地下)資源に依存した工学からのパラダイムシフトは、海洋資源の持続的利用に求めることができる。特に日本近海は広大な上に生物多様性のホットスポットであり、本学会が担い得るイノベーションの可能性も広大であ る。シンポジウムでは、細菌や藻類、魚類などの海洋生物資源の各専門家より遺伝的・機能的多様性を紹介して戴き、これら魅力的な海洋生物資源からの新産業創出への道筋を模索する。
13.二次代謝産物の生合成工学が切り拓く合成生物学の世界
- オーガナイザー: 濱野 吉十(福井県大)・荒川 賢治(広島大)
- 10月28日(水)午前 8:30~10:50 2階 B会場(アメジストホール鳳凰)
ポストゲノム時代の今、二次代謝産物の生合成研究は急速に発展しており、人為的な生合成改変、非天然型新規化合物の創出、コンビナトリアル生合成による化合物ライブラリーの構築、制御因子・低分子エリシターなどによる二次代謝の人為制御、希少有用物質の安定供給など合成生物学的アプローチが実用的なレベルに達しつつある。これら二次代謝産物の生合成を基軸する合成生物学の研究においては、生合成経路・酵素反応の解明が前提であり、本シンポジウムでは、これら研究の最前線を提供する。
14.培養・計測技術はここまで来た!<本部企画>
- オーガナイザー: 安原 貴臣 (アサヒグループホールディングス)
坂口 正明(サントリースピリッツ)・佐久間 英雄(丸菱バイオエンジ)
富田 悟司(エイブル)・松井 和彦(味の素)
北川 泰(アサヒフードアンドヘルスケア)
- 10月28日(水)午前 8:30~10:50 3階 C会場(サファイアホール飛鳥)
生物工学的手法によるモノづくりは培養計測・制御技術を中心とした手法を駆使し、商業的国際競争力を得て初めて社会に還元される。本シンポジウムでは、原点に回帰し、培養・計測の新技術を学術界および産業界の第一線のシンポジストからご講演いただく。新技術と実用への課題および展開に関するディスカッションは、発酵産業の商業的発展に向け、産学連携を介した公益に繋がることが期待される。
15.カロテノイドのバイオテクノロジー~世界をリードする商業生産と研究開発~
- オーガナイザー: 三沢 典彦(石川県大)
- 10月28日(水)午前 8:30~10:50 4階 D会場(パールホール天平)
21世紀に入り、緑藻や細菌の効率培養によるアスタキサンチンの商業生産が日本企業により開始されるなど、バイオテクノロジーによるカロテノイド生産が注目を集めている。一方、 遺伝子組換え微生物・植物によるカロテノイドの代謝工学研究も精力的に行われている。本シンポジウムでは、バイオテクノロジーによるカロテノイドの商業生産や研究開発について、企業や大学の講師に最新情報を提供してもらい、現状と展望を議論する場としたい。
16.スマートプロテインデザイン:産業化にむけた蛋白質工学
- オーガナイザー: 上田 宏(東工大)・座古 保(愛媛大)・新井 亮一(信州大)
- 10月28日(水)午前 8:30~10:50 5階 E会場(ルビーホール飛天)
近年、蛋白質に関する基礎研究成果が蓄積されつつあるにもかかわらず、その応用 分野は、酵素や医薬品、食品等に留まっているのが現状ではないだろうか。そこで、 本シンポジウムでは、次世代の蛋白質工学として、高機能で有用な蛋白質の設計・ 開発・応用を目指した「スマートプロテインデザイン」を掲げる。基礎から応用まで様々な研究者が一堂に会することで、蛋白質工学から社会への貢献を目指す新潮流を起こしていきたい。
17.若手研究者が切り拓く合成代謝工学による有用物質生産のための新しい技術紹介と実用化への挑戦
- オーガナイザー: 大津 厳生(奈良先端大)・高木 博史(奈良先端大)
- 10月28日(水)午後 15:00~17:20 2階 B会場(アメジストホール鳳凰)
代謝工学は、有用化合物生産に挑戦する上で重要な研究開発戦略の一つである。本シンポジウムでは、発展が著しい各種オミックス技術(独自のコア技術)を駆使して、1代謝を画期的に強化した微生物の育種や、2近年の潮流となっている『生命のロバスト性』をより深く 理解し制御した微生物の育種、これらの知見を利用して3合成代謝工学による有用化合物生産について紹介する。大学・産業界の幅広い分野の研究者・技術者に「ひらめき」を与える 有益な情報を提供する。
18.安全な水・大気・土壌環境づくりのためのバイオセンシングと実用化に向けての取り組み
- オーガナイザー: 黒田 章夫(広島大)・青柳 秀紀(筑波大)
- 10月28日(水)午後 15:00~17:20 3階 C会場(サファイアホール飛鳥)
安全で快適に暮らせる水・大気・土壌環境づくりは、生物工学会の重要な使命の一つである。 環境リスクを削減し、安全な環境を確保するために必要なセンシングをバイオの側面から切 り込んだシンポジウムを開催する。アスベストや花粉等の大気環境測定、土壌の肥沃度を計 測する新技術、農業用水に含まれる放射性セシウム濃度の予測、IT技術と連動させたスマ ート水質モニタリング等、いずれも産学協同の研究を集めたシンポジウムを開催する。
共催: 環境バイオテクノロジー学会 協賛: ナノバイオテクノロジー研究部会
19.ヒト腸内フローラ研究の世界展開とバイオインダストリーへの貢献
- オーガナイザー: 中山 二郎(九大)・山田 拓司(東工大)
- 10月28日(水)午後 15:00~17:20 4階 D会場(パールホール天平)
100種100兆個を超える細菌が宿ると言われるヒト腸内フローラの超複雑な構造の全容が近年の技術革新により分かりつつある。次なる研究課題は、それらの体内における機能 と健康への影響、そして個人間のバリエーションである。その中で、国際的研究により腸内細菌叢のデータベースを整備し、また疫学調査を進めることは大変重要である。我が国でも、 アジア乳酸菌学会連合を母体としたAsian Microbiome Project (AMP) やJapanese Consortium for Human Microbiome (JCHM) といった国際プロジェクトが進行している。本シンポジウムで は、その2プロジェクトの共催で、プロジェクトのこれまでの研究成果や今後の研究の展開、そして世の中にその研究成果をどのように還元していくかについて話題とする。海外および 民間からも演者を招き、多方面からのシーズとニーズについて議論する。
共催: アジア乳酸菌学会連合(Japanese Consortium for Human Microbiome)
20.熟成の微生物科学~生物化学工学研究分野の新展開~
- オーガナイザー: 石井 正治(東大)・小川 順(京大)・鮫島 正浩(東大)
- 10月28日(水)午後 15:00~17:20 5階 E会場(ルビーホール飛天)
高い増殖能や物質生産能を有するため、微生物を利用したものづくりにおいては、‘速さ’ が志向されてきた。しかしながら、発酵・醸造物の製造過程、土壌が生成される過程、有機 物の嫌気的分解過程など多くのプロセスにおいて、微生物代謝機能の‘緩慢な’発現(≒熟 成)が必須となっている。そこで本シンポジウムでは、熟成を微生物学的かつ包括的に捉えていく。産学連携的に展開している研究紹介も含め、もの づくりを含めた微生物の応用的研 究領域としても、基
共催: バイオインダストリー協会(発酵と代謝研究会、アルコールバイオマス研究会、新資源生物変換研究会)