ご挨拶
最終更新日:2015.04.01
第67回日本生物工学会大会(鹿児島大会)は、平成27年10月26日(月)~28日(水)の3日間、眼下に鹿児島市内を一望し、眼前には桜島を臨む城山観光ホテルにて開催されます。総会、受賞講演、一般講演、シンポジウム、展示会、そして懇親会、若手の会などすべてのイベントは同ホテル内の会場で行われます。
大会の中心となる一般講演はポスター発表としました。ポスターを前にして、じっくり時間をかけた議論と交流のあることを期待します。一般講演のなかで、社会的にあるいは学問的に時事を得たレベルの高い内容の発表のうち、特に注目に値する演題をプログラム編集・トピックス選定委員会にて厳正に選定します。これらを「トピックス集」として公開するとともに報道各社、協賛その他の企業に広く周知することを計画しています。
大会中、17の公募シンポジウム及び3つの本部企画シンポジウムを開催いたします。統一テーマは「ものづくり-バイオを開拓する若い力」です。新たな切り口の醸造・発酵、環境保全や代謝工学、物質変換などに関する若手の研究者の提案を中心に構成しました。もちろん、伝統的醸造やバイオ製品の開発経験など、新たな開拓への指針として若手が学ぶべき内容のセッションも加え、4会場で並行開催いたします。またこれらとは別に、研究開発を活発に行っておられる企業様の、研究開発法や製品・機器に関する最新の情報を、昼食時を利用したランチョンセミナーとしてご提供頂く予定です。
生物工学会大会が鹿児島で開催されるのは初めてです。現在では新幹線で本州と直結しました。どのぐらいの関東以北の方が鹿児島まで陸伝いに来られるか楽しみです。鹿児島県は本土最南端に位置し、霧島や桜島などの自然、個性ある歴史・文化に加え、豊富な温泉などの多彩な観光資源に恵まれています。特に発酵研究者から見たとき、焼酎の本場として位置づけられ大変興味深い土地ですが、特産品は「本格焼酎」のほかにも「黒牛・黒豚」や「きびなご」、「さつまあげ」「氷白熊」など、バラエティに富んでおり、郷土料理のいくつかは多彩な焼酎とともに懇親会でもお楽しみいただく予定です。
現在、九州支部メンバーで構成した大会実行委員一同、円滑で活気のある学会運営を行うよう総力を挙げて準備を進めております。来る10月26日、台風の過ぎ去った秋の良いシーズンに多くの皆様を鹿児島でお迎えできることを楽しみにしております。
「集え全国のバイオテクノロジスト、桜島 焼酎の聖地へ」
平成27年4月
第67回日本生物工学会大会
実行委員長 酒井 謙二(九州大学大学院農学研究院)