1.集え!バイオインフォマティクスを利活用する生物工学若手研究者

  • オーガナイザー:堀之内 貴明(理研)・兒島 孝明(名大)・蟹江 慧(名大)
  • 9月12日(火)9:00~11:00 西早稲田キャンパス A会場(57号館2階)

高速DNAシークエンス解析技術をはじめとする分析技術の普及に伴い、バイオインフォマティクス解析の生物工学分野における重要性が高まっている。しかしそれには高度な専門知識を要し、さらにターゲットや目的によって手法が多種多様である為、未経験者にとっては敷居が高く、またそれを総合的にサポートするコミュニティが生物工学分野には存在しないことから、各研究者が独力で個別問題に取り組まざるを得ない。そこで本シンポジウムでは、大規模イメージング技術や各種オミックス解析及びデータベース構築・利活用を通した食品・医薬品・医療分野などへの応用を題材とし、若手研究者(一部公募とする)による紹介を通じ、そうしたニーズを持つ生物工学研究者と、解析スキルを有する研究者の交流の場の形成と当該分野の若手育成を目指す。

共催:バイオインフォマティクス相談部会
 

2.微生物は電気を作る,使う,盗む.その能力,上手に使いませんか?

  • オーガナイザー:若井 暁(神戸大)
  • 9月12日(火)9:00~11:00 西早稲田キャンパス B会場(57号館2階)

微生物と電気の関係は、呼吸の電子伝達鎖という基礎学術的研究が根底にあり、そこから、微生物燃料電池や微生物に電気を使わせてものづくりをするという応用研究が発展してきた。さらに近年、環境中から電子を獲得する第三のエネルギー様式や、金属材料から電子を抜き取って腐食させる微生物の発見などもある。微生物は与えられた電気を使っているのか?それとも盗んでいるのか?電子の流れに注目し、微生物と電気の関係を紐解く。

協賛:微生物腐食研究若手会、e-バイオ研究会
 

3.健康とモノづくりへの腸内細菌活用の最前線

  • オーガナイザー:松山 彰収(ダイセル)・石井 正治(東大) 
             髙木 忍(ノボザイムズ)・安枝 寿(味の素)
  • 9月12日(火)9:00~11:00 西早稲田キャンパス C会場(56号館1階) 

メタゲノムやメタボロームなどの解析技術の発展とともに腸内細菌の研究開発は近年ますます盛んになってきた。健康、疾病と腸内細菌(叢)や代謝物との関連付けだけでなく、それらから、プロ/プレバイオテクスとして健康に役立つ腸内細菌やその代謝物、腸内細菌の生育を促進する化合物などが明らかになってきている。今回はこのような腸内細菌を利用した健康維持向上を目指す最近の研究を紹介し、応用微生物という観点からの新たな展開について議論したい。

共催:バイオインダストリー協会 新資源生物変換研究会、発酵と代謝研究会、アルコール・バイオマス研究会
   グリーンバイオイノベーションフォーラム(GIF)
後援:バイオインダストリー協会 ヘルスケア研究会、機能性食品研究会
 

4.合成生物の時代におけるロバストな物質生産と生物学的封じ込め

  • オーガナイザー:廣田 隆一(広島大)・松浦 友亮(阪大)
  • 9月12日(火)9:00~11:00 西早稲田キャンパス D会場(56号館1階)

代謝工学や合成生物学の発展により、物質生産能の強化や新規機能を発揮する高度分子育種株の作製が加速している。これらの新しい生物機能の頑強性は、バイオによる産業へのアプローチを大きく変え始めている。一方、これら合成生物の実用的な利用のための簡便な培養や安全性を高めるための強固な生物学的封じ込め技術に対する要求も高まってきている。本シンポジウムではこれらの分野の新技術について産業化の実例も交えて情報提供する。
 

5.生物工学若手研究者の集いシンポジウム -博士後期課程学生口頭発表コンペティション-

  • オーガナイザー:原田 和生(阪大)・今中 洋行(岡山大)・中島 一紀(北大)
              青木 航(京大)・戸井田 力(産総研)
  • 9月12日(火)15:30~17:30 西早稲田キャンパス A会場(57号館2階)

若手会主催の博士後期課程に属する学生を対象としたプレゼンコンペティションの提案である。本提案は生物工学分野の将来を担う研究者の奨励、育成は勿論のこと、シニア・企業研究者の人材育成に対するモチベーション向上に大きく貢献することが期待される。演者は、学会発表登録時にコンペティション参加申請を行った学生を対象とし、若手会幹事が選考する。対象学生による研究成果のプレゼンを、シンポジウム全参加者が採点、評価し、優秀者を若手会総会・交流会にて表彰する。
 

6.Next Generation Enzyme Engineering -Tools for in silico Enzyme Discovery, Correct Folding and their Fabrication-《国際シンポジウム》

「次世代の酵素工学に向けて-in silico 酵素探索、可溶性発現と分子構築 -」

  • オーガナイザー:浅野 泰久(富山県大,JST ERATO)
  • 9月12日(火)15:30~18:00 西早稲田キャンパス B会場(57号館2階)

酵素の探索は、新しい酵素を開発し産業用利用へと導く研究において極めて重要な上流技術である。酵素の一次、二次および三次構造の情報に基づいて酵素活性を追求し、新しい基質特異性や立体選択性を持つ酵素を探索、あるいは創製し、さらに異種宿主において可溶性に発現する技術等を開拓することによって、既存の資源をより有効に利用することができる。本シンポジウムでは、構造情報に基づく酵素探索についての最新の研究成果についてまとめる。
 

7.生命システムビッグデータと情報解析技術の融合による生物工学の新展開

  • オーガナイザー:竹山 春子(早稲田大)・油谷 幸代(産総研)・富永 大介(産総研)
  • 9月12日(火)15:30~17:30 西早稲田キャンパス C会場(56号館1階)

実験技術や機器の進歩により、細胞・組織・生体といった様々な解析単位で、DNA、RNA、タンパク質など様々な階層のデータが大量取得されている。これら指数関数的に増加しつづける生命システムビッグデータを活用し、生命・医薬・健康分野の産業に役立つ知見を創出するためには、新たな情報解析技術の開発と分野を超えた融合が必要である。本シンポジウムでは、生命ビッグデータの集積から解析に至る最先端の研究事例について、各分野の精鋭の研究者の成果を紹介し、将来展望について議論する。

共催:産総研・早大 生体システムビッグデータ解析オープンイノベーションラボラトリ
 

8.Japan-Korea Joint Symposium “Development of Bio-Device Based on Cell Engineering and Nano- and Micro-Biotechnology for Medical Application” 《国際シンポジウム》

日韓ジョイントシンポジウム
「細胞工学やナノ–マイクロバイオテクノロジーを基盤としたバイオデバイスの開発と医療応用への展開」

  • オーガナイザー:朴 龍洙(静岡大)・民谷 栄一(阪大)
  • 9月12日(火)15:30~18:00 西早稲田キャンパス D会場(56号館1階)

昨今のナノ–マイクロテクノロジーは、産業全般における重要なイノベーションの基盤となっている。他方、バイオテクノロジーは生物工学の根幹を成しており、ナノとマイクロテクノロジーとの融合による新たな学問を築き上げている。本シンポジウムでは、ナノ–マイクローバイオテクノロジーを基盤としたバイオデバイスの開発に焦点を当て、当分野で活躍されている日本と韓国の研究者らによる研究紹介と討論できる場を設けたい。

共催:ナノバイオテクノロジー研究部会

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9.培養・計測技術の最前線【本部企画】

  • オーガナイザー:安原 貴臣(アサヒグループホールディングス)・今井 泰彦(キッコーマン)
              佐久間 英雄(丸菱バイオエンジ)・富田 悟志(エイブル)
  • 9月12日(火)15:30~17:30 西早稲田キャンパス G会場(52号館2階)

幅広い生物の能力を生物工学的な手法で発揮させる技術や新たな生体モニタリング技術の発展がめざましい。本セッションでは、そのための培養技術、計測技術に焦点を当て、本技術領域での最近のトピックスを学術界および産業界の第一線のシンポジストから御講演いただく。最先端の技術開発とその展開に関するディスカッションは幅広い事業展開を通じた商業的発展に向け、産学連携を介した公益につながることが期待される。
 

10.微生物の「声」が聴きたくて…単細胞生物のコミュニケーションスキル

  • オーガナイザー:渡辺 大輔(奈良先端大)・八代田 陽子(理研)
  • 9月12日(火)15:30~17:30 西早稲田キャンパス H会場(52号館2階)

酵母や細菌などの単細胞生物は、ただ独立に存在するのでなく、自らの有する(または発する)特定の因子により同種・異種の別個体に多彩な(多くの場合、有益な)作用を及ぼすコミュニケーション能力を有することが明らかになってきた。本シンポジウムでは、このような相互作用におけるシグナル伝達因子と細胞応答メカニズムに特に着目し、そのバイオテクノロジーへの応用の方策を探ることで、微生物の潜在機能のさらなる開拓を目指す。
 

11.設計生物学による組み合わせ:人工細胞から組織デバイスまで

  • オーガナイザー:木賀 大介(早稲田大)・青木 航(京大)
  • 9月13日(水)9:00~11:00 西早稲田キャンパス A会場(57号館2階)

合成生物学を深化させた設計生物学により、生物工学を指数関数的に進展させる方策について議論する。工学一般における指数関数的な技術の進展は、技術群が密に接続されたポジティブフィードバックに起因する。この接続の基盤は、数理モデルで示された各技術の動作原理にあり、結果として、2か所で開発された技術を第3者が組み合わせることが可能になっている。今回は、細胞内や試験管内での生体高分子の組み合わせから、細胞を組み合わせた組織デバイスの階層までを議論する。
 

12.発酵醸造微生物育種の新発想アプローチ

  • オーガナイザー:丸山 潤一(東大 醸造微生物学(キッコーマン)寄付講座)
              北垣 浩志(佐賀大)
  • 9月13日(水)9:00~11:00 西早稲田キャンパス B会場(57号館2階

発酵醸造微生物に遺伝子組換え技術が導入され約30年経つものの、これまで実用株を対象とした分子育種はあまり進んでいなかった。近年、ゲノム編集技術の利用により、実用株で従来困難であった遺伝子改変の効率が劇的に改善されたとともに、遺伝子組換えを使わずに遺伝子・染色体を操作する技術も開発されてきている。本シンポジウムでは、こうした技術を開発した若手研究者を集め、発酵醸造微生物の育種における新発想に基づく最先端の情報を提供する。
 

13.国際展開する日本の生物工学 ~海外事業化研究の実例から~

  • オーガナイザー:本田 孝祐(阪大)・西川 正洋(グリコ栄養食品)
              廣岡 青央(京都市産業技術研究所)
  • 9月13日(水)9:00~11:00 西早稲田キャンパス C会場(56号館1階)

実用化(事業化)研究から得られた成果の国際展開について、その実情を学ぶためのシンポジウムとする。事業化研究では、その成果である商品や技術を国際市場に送り出すため、海外特有の特許制度や法規への対応、地域に応じた商品のブランディングといった展開戦略が要求される。本シンポジウムでは、産学官それぞれの立場から、これらの諸問題に取り組み、成果の国際展開を進める生物工学分野の研究開発事例を紹介する。

共催:関西支部若手企画委員会
 

14.生合成再設計の深化で挑む複雑骨格機能分子の創出 

  • オーガナイザー:濱野 吉十(福井県大)・阿部 郁朗(東大)
  • 9月13日(水)9:00~11:00 西早稲田キャンパス D会場(56号館1階)

複雑な骨格を有する天然有機化合物の多様性は、医薬品開発を大いに発展させた。ポストゲノム時代の今、その多様性を導く生合成酵素の理解が急速に進み、「人為的な生合成の改変」、「非天然型新規化合物の創出」、「天然物に匹敵する化合物ライブラリーの構築」、「希少有用物質の安定供給を目指した代謝工学」などが可能になった。本シンポジウムでは、これら研究の最前線、および、深化した生合成再設計の技術について「科研費新学術領域研究・生合成リデザイン」との共催で提供する。

共催:文部科学省科学研究費補助金「新学術領域研究」 生合成リデザイン
 

15.”Smart Cell Industry” A New Trend in Bioeconomy《国際シンポジウム》

バイオ経済の新潮流「スマートセルインダストリー」の構築に向けて

  • オーガナイザー:村中 俊哉(阪大)・Jian-Jiang Zhong(上海交通大)
  • 9月13日(水)15:30~17:30 西早稲田キャンパス A会場(57号館2階

次世代シーケンサー、ゲノム編集技術あるいは合成生物学などバイオ分野における先端研究の急速な発展に伴い、バイオに関わる経済活動分野「バイオ経済(bioeconomy)」の拡大が期待されている。この国際的な潮流を受け、国内でも 2016 年度より NEDO による新事業「植物等の生物を用いた高機能品生産技術の開発」がスタートした。本シンポジウムでは、国内における本事業の関係者、及び、近年バイオ研究の発展が著しい中国からの演者による講演を行い、本分野の特にアジアを中心とした国際的展開について議論する。

共催:NEDO「植物等の生物を用いた高機能品生鮮技術の開発」、次世代植物バイオ研究部会
 

16.細菌からヒトにおける多彩な抗菌ペプチド:その作用機序,生体防御機能などを探る

  • オーガナイザー:園元 謙二(九大)・田口 精一(東農大)
  • 9月13日(水)15:30~17:30 西早稲田キャンパス B会場(57号館2階)

抗菌ペプチドは、生物の自然免疫の中でも生体防御機能をもつ主要因子の一つで、そのアミノ酸配列、立体構造には多様性があることから、作用機序などの解明に関する基礎研究が活発に進められていると同時にその利用技術についても医薬、食品分野等への応用に注目されている。特に、多様な細胞間クロストークにおける抗菌ペプチドの機能が、様々な生物の共生・拮抗現象などを多視野で解明するパラダイムシフト的展開を迎えており、「新たな研究領域の開拓」を促し、「産業界への貢献」にも寄与する。
 

17.醸造技術~もの造りの原点と将来【本部企画】

  • オーガナイザー:山田 修(酒類総研)・堤 浩子(月桂冠)
              髙瀬 良和(霧島酒造)・坂口 正明(サントリースピリッツ)
  • 9月13日(水)15:30~17:30 西早稲田キャンパス C会場(56号館1階)

近年、新たな醸造技術や商品開発が活発に行われている。そこで、本シンポジウムでは、あらためて清酒、ビール、焼酎、ワイン、醤油などの第一線の方々より、もの造りの原点としての醸造技術について、その原理や歴史、現在の課題や将来への展望などについてご講演頂くことにより、日本の醗酵産業を支える醸造技術の基本と現状について再確認する場としたい。これにより学術研究と産業界とを結び付けるための一助になればと期待している。
 

18.脳機能活性化や健康長寿の鍵となる機能性食品素材・農産物

  • オーガナイザー:藤井 力(酒類総研)・水沼 正樹(広島大)
  • 9月13日(水)15:30~17:30 西早稲田キャンパス D会場(56号館1階)

超高齢化社会を迎える我が国では医療・介護にかかる国の負担はすでに40兆円にも達している。脳機能の維持や健康寿命の延伸といった老後QOLの改善は、日本にとっても世界の人々にとっても喫緊の課題である。これまで食品や食品成分による脳機能維持や寿命延伸に着目したシンポジウムは行われていなかった。本シンポジウムでは、食品や食品成分の持つ脳機能維持や寿命延伸効果の分野でご活躍の講演者に最新の知見をご紹介いただく。

共催:内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「次世代農林水産業創造技術」「次世代機能性農林水産物・食品の開発」、バイオインダストリー協会 機能性食品研究会

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19.医薬品・化成品開発のためのインビトロ細胞培養技術開発の新展開

  • オーガナイザー:杉浦 慎治(産総研)・清水 一憲(名大)・藤田 聡史(産総研)
  • 9月13日(水)15:30~17:30 西早稲田キャンパス G会場(52号館2階)

創薬や、化学物質安全性試験のための動物実験代替法として、培養細胞を用いた試験法への期待が高まっている。世界的にも三次元培養やOrgan-on-a-chip等、インビトロで高次機能を発現する新しい培養技術の開発が盛んになっている。本シンポジウムでは、創薬応用を意識して精力的に研究を行っている産学官の研究者の取り組みを報告し、創薬に求められる細胞工学や培養技術に関する研究開発のあり方や進むべき方向性について議論を深めたい。

共催:化学工学会バイオ部会細胞アッセイ研究会
 

20.未培養微生物(微生物ダークマター)の培養,解析,利用に関する研究開発の最前線と展望

  • オーガナイザー:青柳 秀紀(筑波大)・中尾 洋一(早稲田大)
             木村 信忠(産総研)・青井 議輝(広島大)
  • 9月13日(水)15:30~17:30 西早稲田キャンパス H会場(52号館2階)

従来の微生物培養法では自然界の微生物の1%程度しか培養ができていない。残された99%の未培養微生物(Microbial dark matter)資源は、国内外で学術、産業面の活用が期待されている。塩基配列だけでは分からない微生物機能の解明や実利用を考えた場合、生物工学的視点から、Dark matter微生物の探索、分離・単離、培養、解析、利用に関する技術開発が必須である。本シンポジウムでは、未培養微生物の培養、解析、利用に関する最先端の研究について様々な分野の研究者の成果を紹介し、将来の展望について討論する。

共催:未培養微生物(微生物ダークマター)資源工学研究部会
協賛:損傷菌研究会
 

21.醗酵生産技術の温故知新~その歩みと新展開

  • オーガナイザー:鈴木 市郎(横浜国大)・ 佐久間 英雄(丸菱バイオエンジ)・日野 資弘(IHIプラントエンジニアリング)
  • 9月14日(木)9:00~11:00 西早稲田キャンパス A会場(57号館2階)

生物工学会の基盤である醗酵生産技術の歴史には、微生物や細胞株の単離や育種、醗酵装置やセンサーの開発と醗酵制御技術、生産物の分離・精製技術や、殺菌・包装・品質管理技術など、様々な技術の進展が含まれる。本シンポジウムでは温故知新をテーマに、それら醗酵生産技術の開発の歴史をふまえ、育種、撹拌、包装、品質管理や生産工程のIoTなど、最先端の素材や測定技術、情報通信技術などによる、醗酵生産技術の新展開を探る。
 

22.地球の未来資源に貢献する生物工学【本部企画】

  • オーガナイザー:今井 泰彦(キッコーマン)・安原 貴臣(アサヒグループホールディングス)
             田口 精一(東農大)

  • 9月14日(木)9:00~11:00 西早稲田キャンパス B会場(57号館2階)

現在の人類の繁栄は化石燃料をエネルギーとして利用することが契機となっている。しかし、急激に数を増やした人類が必要とする物の消費量・排出量はもはや、地球の生産・再生能力を超えたものとなり、現在では地球1.5個分の生産・再生能力が必要な状態にまでなってしまった。近い将来エネルギー資源の枯渇、食料の枯渇、多量に排出した温室効果ガスによる地球温暖化などが危惧されている。本シンポジウムでは、食料・エネルギー増産、そしてそれらを介する脱炭素社会や地域創生の研究例を紹介する。
 

23.動物・臨床現場から学ぶ成育医療研究 ~検査から診断・治療への応用~

  • オーガナイザー:宮本 義孝(国立成育医療研究センター)・折原 芳波(早稲田大)
             乾 雅史(明治大)
  • 9月14日(木)9:00~11:00 西早稲田キャンパス C会場(56号館1階)

近年、様々な疾患に対して、早期の診断により病気を発見し克服することが重要な課題である。診断は、受精卵や精子のクオリティーから始まり、出生前後のアレルギー等の診断からゲノム医療まで幅広い。また、成人期の疾患予防を考えると、小児・周産期の成育医療での早期の治療が重要である。これら診断・治療の多くは臨床現場のニーズに発したマウス等のモデル動物での知見に立脚する。そこで本大会では、動物あるいは臨床現場から学んだ成育医療研究と実用化、生物工学の役割について議論する。
 

24.若手研究者が切り拓く,1細胞解析技術の最先端

  • オーガナイザー:細川 正人(早稲田大)・山口 哲志(東大)・青木 航(京大)
  • 9月14日(木)9:00~11:00 西早稲田キャンパス D会場(56号館1階)

1細胞解析の発展は著しく、計測精度やスループットなどの課題を克服した革新的計測技術が生み出されつつある。これにより、動物細胞・微生物を問わず、分野を超えてあらゆる生物試料を1細胞レベルで解析し、真の生命現象を捉える時代へと突入している。本シンポジウムでは、ゲノム・トランスクリプトームを始めとした様々な1細胞オミックス解析やイメージングの最先端技術と応用について、若手研究者が研究事例を紹介し今後の研究展望や課題について議論する。

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