(1S-Ap) 培養計測技術の最近のトピックス【本部企画】

  • オーガナイザー: 児島 宏之(味の素)
  • 9月28日(水)13:30~15:30 富山国際会議場 3階A会場 (メインホール) 

微生物のみならず幅広い生物の能力を生物工学的な手法で発揮させ、産業利用につなげることが強く期待されている。そのための培養技術、計測技術の最近のトピックスを学術界および産業界の第一線のシンポジストから御講演いただく。最先端の技術開発とその展開に関するディスカッションは幅広い事業展開を通じた商業的発展に向け、産学連携を介した公益につながることが期待される。

 

(1S-Bp) 生物工学研究者の生命情報との向き合い方
        ~バイオインフォマティクス入門から応用へ~

  • オーガナイザー: 牧野 智宏(アスビオファーマ)・蟹江 慧(名大)・兒島 孝明(名大)
  • 9月28日(水)13:30~15:30 富山国際会議場 2階B会場 (特別会議室)

高速DNAシークエンス解析技術の普及により、ゲノム解析を始めとする様々な生命科学データが日々集積されている。同時に、スーパーコンピュータによる CPU・GPU計算処理能力の飛躍的な向上に伴い、生命情報を比較的容易に解析することが可能となっている。今後、生物データを論理的かつ効率的に分析し、生命を理解するバイオインフォマティクスが、生物工学分野においてますます重要になってくることは間違いない。本シンポジウムでは、生物工学の視点から、いかにして多種多様な生命情報に向き合っていくかを、基礎から応用まで、食品・医薬品・医療分野への応用を目指した事例を中心に紹介し、その将来展望について議論する。

 

(1S-Cp) Toward Sustainable Palm Oil Industry Coexisting with Environmental and Biodiversity Conservation

<国際シンポジウム>「環境保全・生物多様性との両立を可能とする持続型パーム油産業を目指して」

  • オーガナイザー: 酒井 謙二(九大)
  • 9月28日(水)13:30~15:30 ANAクラウンプラザホテル富山 3階C会場

バイオリファイナリーおよび環境保全の研究分野は日本生物工学会に多くの会員を有しており、東南アジアにおける大規模な生物化学工業の実態とともに、現在どのような研究開発が進んでいるかなどに大きな関心を持っていると考えている。今回、地球規模対応科学技術国際共同研究(平成28年度まで)に携わるマレー シア研究者の渡日の機会を利用し、会員が参集する大会時に国際シンポジウムを開催することは経費的、時間的、労力的に大きなメリットがあり、開催の意義は大きい。本シンポジウムを、この分野に関心を持つ学会員間の議論と、さらなる国際展開推進の機会とできるよう計画したい。

SATREPS(JICA-JST) 支援

 

(1S-Dp) Biotechnology of Enzymes in Aldoxime-Nitrile Pathway from Microorganisms, Plants and Animals《ERATO Asano Active Enzyme Molecule Project 国際シンポジウム》

<国際シンポジウム>「微生物、動植物由来アルドキシムーニトリル経路関連酵素のバイオテクノロジー」

  • オーガナイザー: 浅野 泰久(富山県大; JST ERATO)
  • 9月28日(水)13:30~15:30 ANAクラウンプラザホテル富山 3階D会場

微生物のアルドキシムーニトリル経路はニトリルヒドラターゼなどの重要な産業用酵素を含む。一方、植物由来のヒドロキシニトリルリアーゼも光学活性シアノヒドリンの合成用触媒として用いられている。今回、本分野の国際的に著名な研究者3名(候補:Anton Glieder (オーストリア産業バイオテクノロジーセンター所長); Huimin Yu (精華大学准教授) など)を招聘し英語でのシンポジウムを行う。

 

(1S-Ep) 遺伝子改変技術によるセルエンジニアリングの革新:産業応用に向けて

  • オーガナイザー: 河邉 佳典(九大)・河原 正浩(東大)
  • 9月28日(水)13:30~15:30 ANAクラウンプラザホテル富山 3階E会場

近年、遺伝子改変技術を利用して機能性細胞を創製する生物工学的アプローチが盛んになってきた。さらにゲノム編集技術の急速な進展により、ゲノムの特定の位 置を標的としたゲノム改変を自由自在にできるようになってきた。遺伝子改変技術によるセルエンジニアリングは、基礎研究のフェーズから物質生産・創薬・再生医療等の産業応用に向けた時代へと大きくシフトしつつある。本シンポジウムでは当該分野の最新の研究成果発表により現状把握と安全性を含めた問題点の抽出を行い、産業への実用化の道筋について議論を深めたい。

 

(2S-Aa) 学会活動が先導する実用化研究・技術~学会は産官学の出会いの場となれるか~

  • オーガナイザー: 中澤 昌美(大阪府大)・岩木 宏明(関西大) 
             大橋 正孝(奈良県産業振興総合センター)・小高 敦史(月桂冠)
  • 9月29日(木)9:00~11:00 富山国際会議場 3階A会場 (メインホール)

生物工学分野において、新しい価値を創造する研究・技術開発が進む中で、異なる研究機関の有機的連携による取り組みがイノベーションの源泉となっている。本シンポジウムでは、産官学連携から生まれた革新的なイノベーションの実例を紹介するとともに、学会がこのような連携を活発に推進する場となりえているかについても議論する。連携成功の舞台裏や秘訣を学ぶと同時に、各人の学会活動の意義を再考し、産官学連携が生まれる場としての学会像を提供したい。

 

(2S-Ba) 植物代謝工学研究最前線~新産業創出に向けて~

  • オーガナイザー: 村中 俊哉(阪大)・岡澤 敦司(大阪府大)・田口 悟朗(信州大)
  • 9月29日(木)9:00~11:00 富山国際会議場 2階B会場 (特別会議室)

植物由来の生理活性物質は、現在および将来において健康、医療に大きな役割を果たすと考えられるが、資源の枯渇、名古屋議定書を盾とした資源の囲い込みなどにより、これらの安定かつ持続的な供給には深刻な問題が存在している。一方、オミクス科学、合成生物学、ゲノム編集技術などの急速な進展により、植物有用物質の代謝工学研究が新たな局面を迎えている。本シンポジウムでは、植物有用生理活性物質生産の産業化に向けた植物代謝工学の研究の最前線について報告するとともに、今後の本産業分野の潮流を展望する。

共催: 農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業(発展融合ステージ)「高度機能分化した植物組織培養による有用サポニン生産技術開発」、次世代植物バイオ研究部会

 

(2S-Ca) Artificial Molecular Design to Create “Neobiological Molecules”

<国際シンポジウム>「人工分子デザインによるネオバイオ分子の創出」

  • オーガナイザー: 新井 亮一(信州大)・伊東 祐二(鹿児島大)
  • 9月29日(木)9:00~11:30 ANAクラウンプラザホテル富山 3階C会場

タンパク質・核酸・糖鎖等のバイオ分子は、生物が環境に適応して生きるために長年進化させてきた機能分子である。新しい人工バイオ分子の創出を目的として、 バイオ分子の進化を実験室内でいかに高速化するか、いかに合理的に設計するか等、様々なアプローチで新分子創生に挑んでいる生物工学関連分野の研究者が一 堂に会することで、天然分子を超えた“ネオバイオ分子”の創生及び応用を目指す新研究分野を開拓する。

協賛: AMED「革新的バイオ医薬品創出基盤技術開発事業」

 

(2S-Da) Japan-Korea Joint Symposium “Advancements in Medical Engineering Using Nano- and Micro-biotechnology”

<国際シンポジウム>日韓ジョイントシンポジウム
「先端ナノ・マイクロ・バイオ技術を用いたメディカルエンジニアリングへの展開」

  • オーガナイザー: 朴 龍洙(静岡大)・民谷 栄一(阪大)
  • 9月29日(木)9:00~11:30 ANAクラウンプラザホテル富山 3階D会場

昨今のナノ、マイクロテクノロジーは、産業全般における重要なイノベーションの基盤となっている。他方、バイオテクノロジーは生物工学の根幹を成しており、 ナノとマイクロテクノロジーとの融合による新たな学問を築き上げている。本シンポジウムでは、ナノーマイクローバイオテクノロジーが向かっているメディカ ルエンジニアリングに焦点を当て、当分野で活躍されている日本と韓国の研究者らによる研究紹介と討論できる場を設けたい。

共催: ナノバイオテクノロジー研究部会

 

(2S-Ea) 新規な核酸関連酵素の開発とその産業応用

  • オーガナイザー: 藤原 伸介(関西学院大)・保川 清(京大)
  • 9月29日(木)9:00~11:00 ANAクラウンプラザホテル富山 3階E会場

核酸関連酵素は今日のポストゲノム研究とバイオテクノロジーを支えている。今後、画期的な分析法、製造法、治療法、診断法を開発していくには、DNAの検出だけではなくRNAの高感度検出も重要になってくる。本シンポジウムでは、逆転写酵素、DNAポリメラーゼ、ヘリカーゼ等の核酸関連酵素に関する機能改変 (安定性の向上、新規な酵素活性の付与)と応用(核酸増幅反応、核酸クロマト、マイクロアレイ等)に焦点を当て、最近の研究成果と新技術開発の展望を紹介する。

 

(2S-Ap) 有用微生物の農作物への新しい展開とその将来像

  • オーガナイザー: 高木 忍(ノボザイムズ)・安枝 寿(味の素)
             松山 彰収(ダイセル)・石井 正治(東大)
  • 9月29日(木)13:30~15:30 富山国際会議場 3階A会場 (メインホール)

昨今の急激な人口増加を支える食糧の増産と、化学農薬の使用規制による代替農薬の必要性から、農業用微生物資材に対する期待が高まっている。今回は、このような農業用微生物資材に焦点を当て、微生物資材の現状と、植物と微生物の相互作用に基づいた農作物への有用性に関する理解を深めたい。

共催: バイオインダストリー協会
     新資源生物変換研究会、発酵と代謝研究会、アルコール・バイオマス研究会

 

(2S-Bp) バイオエンジニアリングにおける分析科学の新たな展開

  • オーガナイザー: 座古 保(愛媛大)・迫野 昌文(富山大)・上田 宏(東工大)
  • 9月29日(木)13:30~15:30 富山国際会議場 2階B会場 (特別会議室)

先端技術や研究手法の開発は科学・工学の発展の両輪である。近年では次世代シークエンサーをはじめとする大規模解析法や、ナノテクノロジー、ケミカルバイオロジーを駆使した分析計測手法の発展により、極微量の生体物質の検出・同定等が活発に行われつつある。本シンポジウムでは、これらの開発・応用展開など 様々なフェーズにおける先端研究者、企業における研究開発の最前線に携わる研究者が一同に会し、先端バイオ分析が生物工学に果たしうる役割と今後の展望について議論する。

 

(2S-Cp) 2D/3Dプリンタを用いる細胞操作の可能性

  • オーガナイザー: 藤田 聡史(産総研)・境 慎司(阪大)・秋山 佳丈(信州大)
  • 9月29日(木)13:30~15:30 ANAクラウンプラザホテル富山 3階C会場

高い精度で任意の位置に溶液、ゾル、ゲルを配置できるプリンタは、タンパク質や遺伝子のみならず1細胞配列、組織や臓器の構築や操作にも利用されるなど、バイオエンジニアリング分野でその用途は拡大している。特に、3Dプリンタの急速な普及は、社会的にもそれを用いた新たな技術開発への関心を高めている。本 シンポジウムでは、2D・3Dの各プリンタを用いて精力的に研究を行っている若手研究者の最新の研究成果を報告し、当該技術の将来展望、生物工学分野での可能性についてシニアのオブザーバーとともに意見交換を行う。

 

(2S-Dp) 10th Japan-Korea Biomass Symposium

<国際シンポジウム>「第10 回 日本-韓国バイオマスシンポジウム」

  • オーガナイザー: 田丸 浩(三重大)・近藤 昭彦(神戸大)
  • 9月29日(木)13:30~15:30 ANAクラウンプラザホテル富山 3階D会場

地球環境の持続・人口増加・脱石油・成熟社会で新価値の創造などに対応するため、バイオマス資源や微生物・動物・植物を有効に活用して、エネルギー・燃料・化成品・マテリアル・高付加価値食品などを生産する上流から下流まで一貫した実用化技術・商品開発が期待されている。本シンポジウムでは、日本の研究者(2名)に加えて、韓国の研究者(2名)を招待し、最新の研究成果の発表と情報交換を行う。

共催: NPO法人近畿バイオインダストリー振興会議

 

(2S-Ep) 微生物の潜在能力に注目した有用二次代謝産物の「ものづくり」戦略

  • オーガナイザー: 荒川 賢治(広島大)・大利 徹(北大)
  • 9月29日(木)13:30~15:30 ANAクラウンプラザホテル富山 3階E会場

土壌微生物として知られる放線菌は、抗生物質などの有用二次代謝産物を生産し、そのゲノム上には1菌株あたり30種類以上の二次代謝生合成クラスター(設計 図)が見いだされる。しかし、そのうち通常培養で生産される化合物は1-2割程度あり、二次代謝生産能に興味が持たれる。本シンポジウムでは微生物の生物 機能に注目し、生合成酵素を利用した高機能化合物生産、遺伝子発現制御を基軸にした休眠二次代謝の覚醒技術に焦点を当て、生物工学や代謝工学を駆使した 「ものつくり」の研究成果および将来展望について議論する。

 

(3S-Ap) 酒類製造における革新技術【本部企画】

  • オーガナイザー: 堤 浩子(月桂冠)・安原 貴臣(アサヒグループホールディングス)
             高瀬 良和(霧島酒造)・山田 修(酒類総研)
  • 9月30日(金)13:00~15:00 富山国際会議場 3階A会場 (メインホール)

近年、消費者ニーズは多様化し、酒類醸造業界はそのニーズに対応した商品を開発している。商品開発において、日進月歩しながら醸造技術の開発が同時に行われている。本シンポジウムでは,清酒、ビール、焼酎、リキュールなどそれぞれの分野から今の醸造技術としてなくてはならない技術、新しい取り組みなどについて第一線のシンポジストからご講演いただく。発酵産業を支える技術として、若手会員の育成、産学連携を公益に繋がることが期待される。

 

(3S-Bp) 生命ビッグデータ の利活用による生物工学のイノベーション

  • オーガナイザー: 富田 因則(静岡大)・石井 一夫(東京農工大)
  • 9月30日(金)13:00~15:00 富山国際会議場 2階B会場 (特別会議室)

近年、次世代シーケンサーや質量分析装置の発達により、ゲノミクス、プロテオミクスを中心としたオミクス解析が日常的に利用されるようになり、情報爆発が生じている。これらの生命科学ビッグデータの利活用は、生物工学分野において革命的な学問進歩とイノベーションを起こしつつある。例えば、個別化医療やゲノム育種、メタゲノム解析による環境評価などである。本シンポジウムでは、生命ビッグデータの収集、解析の現状とそれから派生する生物工学におけるイノベー ションについて各分野の精鋭の研究者による成果と展望について議論したい。

 

(3S-Cp) Gap Filling of Metabolic Pathway and Application to Producing Valuable Compounds

<国際シンポジウム>
「代謝経路中の未知酵素遺伝子の探索と有用物質生産」

  • オーガナイザー: 中島 信孝(東工大)・田村 具博(産総研)
  • 9月30日(金)13:00~15:00 ANAクラウンプラザホテル富山 3階C会場

微生物の代謝経路がゲノムレベルで解明され、KEGGなどのデータベースに大量の情報が格納されるようになった。しかしそれでもなお、代謝反応を触媒する酵素が同定されていない「Orphan enzymes」が多く存在する。そこで、wetあるいはdry研究の双方の観点から、これら酵素を同定する研究が世界的に活発化している。本シンポジウムは、その最新情報や最新技術について、日本国内のみならず、海外からの研究者も招き議論することを趣旨とする。

公益財団法人サントリー生命科学財団 支援

 

(3S-Dp) 和食の機能性のメカニズム~生活習慣病予防、腸内細菌へのインパクト~

  • オーガナイザー: 北垣 浩志(佐賀大)・中山 二郎(九大)
  • 9月30日(金)13:00~15:00 ANAクラウンプラザホテル富山 3階D会場

和食は日本人の健康に寄与している可能性が高いが、そのメカニズムは充分明らかになっていない。このことは世界的な和食のアピール、食品企業の開発の障害になっている。そこで本シンポジウムでは、和食の機能性のメカニズムを追及している研究者を集め、シンポジウムを開催する。新しい研究分野に挑戦している、若手の研究者を中心に講演者に選定する。本世話人らの研究は農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業に選定されており、客観的な評価を受けている。

 

(3S-Ep) セルフリー(無細胞)タンパク質合成技術の新展開

  • オーガナイザー: 松浦 友亮(阪大)・清水 義宏(理研)
  • 9月30日(金)13:00~15:00 ANAクラウンプラザホテル富山 3階E会場

セルフータンパク質合成系は、細胞を使うことなく試験管内でタンパク質を合成する系である。我が国は、歴史的にセルフリータンパク質合成系の開発に強みを持ち、大腸菌由来、小麦胚芽由来、ヒト細胞由来、再構成型セルフリータンパク質合成系などが開発・製品化されてきた。近年、セルフリー系の新しい使い方が広まってきており、新たな分野が作り出されつつある。本シンポジウムでは、若手研究者を中心とした講演者によりセルフリー系を用いた応用研究を紹介いただき、今後の新たな展開について議論する。

共催: 無細胞生命科学研究会

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