第68回日本生物工学会大会は、 平成28年9月28日(水)~30日(金)の3日間、 富山市において開催されます。今回の大会は、JR富山駅より徒歩圏内にある富山国際会議場-ANAクラウンプラザホテル富山を会場として、一般講演(ポスター)、 シンポジウム、 展示、 懇親会等のすべてのセッションを隣接した2会場で開催いたします。また大会会場を中心に宿泊施設も多数あり、富山市内を環状に結ぶライトレールの利用も容易で、参加者の皆様の利便性を重視した大会となっています。

大会の中心となる一般講演(ポスター発表、約700件)の会場は都合により2会場となりますが、一般講演のなかで特に注目に値する演題をプログラム編集委員会にて厳正に選定し、これらを「トピックス集」として公開するとともに、 報道各社、 協賛その他の企業に広く周知することを計画しています。また、若手会の主催する博士後期課程在学生による口頭発表もポスター発表と同時に開催します。

シンポジウムは「国際的なバイオの展開を目指して」を統一テーマとし、大会中、18件の公募シンポジウム及び2件の本部企画シンポジウムを開催いたします。今大会ではグローバル化を意識し、海外留学生や研究者にも門戸を開く英語での国際シンポジウムを6件開催する予定です。もちろん新たな切り口の醸造・発酵、培養計測技術、酵素や代謝工学を駆使した物質変換、バイオマスの利用、セルエンジニアリングの革新技術、生物情報応用技術なども計画され、若手研究者の提案を中心に次世代を強く意識したシンポジウム構成となっています。またこれらとは別に、研究開発を活発に行っておられる企業様の製品・機器に関する最新の情報を、昼食時を利用したランチョンセミナーとして多数ご提供頂く予定です。

日本生物工学会大会が日本海側で開催されるのは初めてです。開催地である富山県は立山連峰や富山湾などの自然、特徴ある温泉や黒部峡谷トロッコ電車など、 多彩な観光資源に恵まれています。昨年には北陸新幹線が開通し関東からの利便性は著しく向上しました。またホタルイカや白エビなどの特色ある海の幸、 ブラックラーメンや氷見うどんなど、 食もバラエティに富んでおり、これらを懇親会でもお楽しみいただく予定です。

現在、円滑で活気のある学会運営を目指して、中部支部メンバーで構成した大会実行委員一同、全力を挙げて準備を進めております。初秋の富山で皆様をお迎えできることを心より楽しみにしております。本大会への御出席を是非ともお願いいたします。

平成28年3月
第68回日本生物工学会大会
実行委員長 伊藤 伸哉(富山県立大学工学部/生物工学研究センター)