受賞講演(生物工学アジア若手賞) Prof. Jingchun Tang

2012年度生物工学アジア若手賞受賞講演は、10月25日に神戸国際会議場で開催される国際シンポジウム『Biomolecular Engineering(YBBEC共催)』 の会場で行われます。

日時: 2012年10月25日(水) 9:00~9:30
会場: 神戸国際会議場 5階 F会場(501)
受賞者紹介: 2004年名古屋大学にて博士号を取得。現在はNankai University (天津)教授でKey Laboratory of Pollution Processes and Environmental Criteria, Ministry of Educationの副所長を兼務。専門は廃棄物処理、環境バイオテクノロジー、土壌改善の分野で、呼吸鎖キノンプロファイルを用いることによって、コンポスト化反応における微生物群集の構造だけで無く、微生物バイオマスを同時に測定することを可能にし、それによって有機物分解率と微生物群集との定量的関係を解明してきた。これは、コンポスト化反応を微生物反応として定量的に捕らえた数少ない研究として生物工学的に大きな意義のある研究である。この方法を用いて、高い有機物分解率を得るためには温性コンポスト化反応である必要は無く、生物系廃棄物と微生物群集との組み合わせによって中温性コンポスト化反応で高い有機物分解率が達成することを明らかにした。この成果は、難分解性有機物を含む生物系廃棄物への分解菌接種によるコンポスト化反応の構築につながっている。 中温性コンポスト化反応の実用機の開発が進み、今は石油汚染土壌の改善の研究に力を入れて国家プロジェクトに携わっている。

 

座長:大政 健史

  • 9:00‒9:30  (3Fa01) 〈生物工学アジア若手賞受賞講演
    Reaction evaluation and new process design in composting of biological wastes
    ………○Jingchun Tang1, Arata Katayama2 (1Coll. Environ. Eng., Nankai Univ.,2EcoTopia Sci. Inst., Nagoya Univ.)