20世紀後半からスタートした生命科学の進歩は、21世紀に入っても止まることがなく、さらに加速しつつあります。この十数年間だけでも、クローン技術、ヒトゲノム解析、トランスクリプトーム解析、構造ゲノム、siRNA技術、ノンコーディングRNA、ES細胞、iPS細胞、次世代DNAシークエンサーなど、想像できなったような革新的な成果や技術が毎年のように生まれています。

しかし、その一方で、生命科学の産業への応用は遅々として進んでいないのが現実です。日本生物工学会は、生命科学技術の産業応用を担うべき学会であり、その責任と役割は増々大きくなっています。

さて、第63回日本生物工学会大会は、東日本支部主催にて、平成23年9月26日~28日の3日間、東京農工大学小金井キャンパスを会場として開催される運びとなりました。例年通り、一般講演と一般公募シンポジウムを中心に行う予定ですが、他にも様々な取り組みを行うことにより、例年以上に活気ある大会にしたいと考えております。

東京農工大学小金井キャンパスは新宿から30分程度と交通の便も良く、非会員も含め多数の参加者が期待できることから、皆様の最新の研究成果の発信と新たなるネットワーク形成の機会として有意義な大会になると確信しております。

東日本支部役員をはじめの大会実行委員一同、円滑で活気のある学会運営を行うよう、全力を挙げて準備を進めております。 奮ってご参加頂けますよう、宜しくお願い申し上げます。

平成22年10月

第63回日本生物工学会大会 実行委員長
実行委員長 養王田 正文
(東京農工大学大学院 工学研究院 教授)