次世代アニマルセルインダストリー研究部会
次世代アニマルセルインダストリー研究部会代表
工学院大学 先進工学部生命化学科
河原 正浩
動物細胞を用いた産業分野はバイオ医薬品等の生産手段から、ハイブリッド型人工臓器、バイオマテリアル、再生医療、さらには病態解明や医薬品の機能評価等に用いられるマイクロデバイスの開発など、年々その適用分野の裾野が広がりを見せている。しかし動物細胞を材料もしくは道具として用いる場合、その不安定性ゆえのバリデーションの困難さなど、具体的な課題が明確になってきた。本研究部会は、これらの課題を細胞培養・加工・評価技術の高度化・洗練により解決し、動物細胞産業(アニマルセルインダストリー)分野のさらなる発展を目的として2018年度に設置した。この目的達成のためには、アニマルセルインダストリーに必要な遺伝子・蛋白質工学による細胞機能改変技術、それらを評価・支援する細胞アレイ・デリバリー技術、細胞挙動の網羅的・非侵襲的な計測と数学モデルによる理解に立脚した三次元組織の調製技術、マイクロ流体デバイスによる細胞操作技術などの新たな構築、体系化が必要とされる。本研究部会は、昨年までのセルプロセッシング計測評価研究部会のコンセプトを基礎とするものの、『計測する』意識から『利用する』、『制御する』意識に向けたより工学的・産業的な意見交換をすることを目標とする。さらに技術だけでなく、今後10~20年を視野に入れた次世代を担う人脈形成が必要であり、そのための関連学会および産学連携、若手研究者の育成が不可欠である。以上のことから、本研究部会では、アニマルセルインダストリー分野発展のための動物細胞の培養・加工・評価・解析に必要な次世代の工学研究を加速、奨励している。
運営委員
[代表]
河原 正浩 (工学院大・先進工)
[幹事長]
堀江 正信(京大・環安機構)(兼会計監事担当)
[副幹事長]
佐藤 康史(旭川医大・医)
[HP&メーリングリスト担当]
曽宮 正晴(阪大・産研)
秋山 裕和(名大・工)
[会計]
堀口 一樹(阪大・工)
[委員]
中村 乃理子(東大・工)
稲垣 奈都子(東大・工)
金子 真大(名大・工)
岩井 良輔(岡山理科大・フロンティア理工学研究所)
蟹江 慧(近大・工)
活動報告
2018 | (2018/8/27)設立記念シンポジウム~生物工学若手研究者が考える、今後の動物細胞培養産業・技術~ |
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(2018/10/2)2018年度学生優秀発表賞の決定 | |
(2019/3/27)第1回シンポジウム~再生・細胞医療の関連製品における実用化・産業化を考える~ | |
2019 | (2019/10/17)2019年度優秀学生発表賞決定 |
2021 | (2021/3/15)シンポジウム2021~動物細胞を用いた医薬品および再生医療等製品製造・品質管理の潮流~ |
(2021/3/15)2020年度優秀学生発表賞決定 | |
(2021/10/27) 2021年度優秀学生発表賞決定 | |
2022 | (2022/3/23)シンポジウム「バイオベンチャーの今を知り未来へつなぐ~動物細胞関連技術の実用化に向けて~」 |
(2022/10/17)2022年度優秀学生発表賞決定 |
お問合せ先
岡山理科大学フロンティア理工学研究所
岩井 良輔
E-mail:
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