2020年11月21日(土)に、生物工学若手研究者の集い(若手会)主催で第三回オンラインセミナーを開催いたしました。8月に開催した第二回オンラインセミナーの好評を受けて企画し、今回も97名の方に参加登録いただきました。参加者の内訳は、アカデミア35名、学生56名、企業4名、公的研究機関から2名でした。

第二回と同様、ZOOMを使用したオンラインセミナー形式で、3会場に分散して口頭発表が行われました。今回は第二回を上回る31件の研究発表があり、チャットツールのSlackを使用した質疑応答では大変活発な議論が行われました。運営側も第一回、第二回の経験をふまえSlackの使用方法などより細かな対応ができ、また参加者の皆様のご協力もあり、オンラインという形式であっても非常にスムーズに進行することができました。

今回も参加者の皆様から優秀な発表を選んで投票してもらい、各セッションより1名ずつ最優秀発表賞を選出しました。またセッションに関係なく投票率の高かった上位7名は優秀発表賞とさせていただきました(表彰状は後日、受賞者へ郵送される予定です)。

<最優秀発表賞>

北海道大学大学院 辻谷 颯太 
「シリカ重合酵素を用いた複合材料の作製」

 

大阪大学 谷口 百優
「SPME-GC-MSを用いた酸を含む食品の香気成分プロファイリング」

 

筑波大学 津雪 恵美
「ハイブリットバイオリアクターにおける水素生成促進のための微量金属の影響」


<優秀発表賞>

京都大学大学院 松崎 友星
「ペプチドバーコーディング法を用いた抗GFPナノボディの一斉網羅的アラニンスキャニング」

 

名古屋大学大学院 木下 怜実
「環状ペプチドアレイを用いたオキシトシン置換体の合成と配列機能解析」

 

名古屋大学大学院 笹原 純
「高接着タンパク質の疎水性表面への接着過程に関する分子動力学的解析」

 

九州大学大学院 富安 範行
「免疫受容体に対する新規脂質リガンド探索のための解析プラットフォームの開発」

 

神戸大学大学院 雲北 涼太
「酵母Pichia pastorisを宿主とした高効率な有用芳香族生産プロセスの開発」

 

筑波大学 Yunxin Zhu
「高アンモニア条件における間歇照射によるバイオ水素生産の促進効果」

 

石川県立大学大学院 中村 晟一朗
「ハマトビムシ腸管内の褐藻分解微生物へのメタゲノム解析」

※ 敬称略

セミナー終了後のオンライン懇親会には、約40名の方が参加されました。今回の懇親会では、参加者の皆様の交流が促進できるよう、新たな試みとしてクイズ大会を企画しました。参加者を4~5名程度のグループにランダムに振り分け、グループごとに協力して生物工学や日本生物工学会に関連した幅広いジャンルのクイズに答えていただき、大いに盛り上がりました。オンラインでの懇親会では初対面の参加者がなかなか交流しづらい面がありますが、クイズを通してグループで話し合うことで、初対面の参加者同士でも積極的に交流ができたように思います。

セミナー後に実施したアンケートでは、参加者からは概ね良好な反応でした。アンケート結果を踏まえ、指摘いただいた改善点などは、今後のセミナー企画に反映したいと考えています。

新型コロナウイルス感染症の今後の状況次第ではありますが、日本生物工学会若手会では、来年度以降もオンライン、もしくはオンラインとオンサイトのハイブリッド形式のセミナーを企画し、若手研究者間の奨励・交流を促進できるよう活動していきます。

報告:横田 早希(秋田大学)


生物工学若手研究者の集い 第三回オンラインセミナー 実行委員:

青木 航(京大・助教)
油屋 駿介(九大・学振特別研究員)
石川 聖人(名大・助教)
岡 大椰(名大・D2)
岡橋 伸幸(阪大・准教授:実行委員長)
蟹江 慧(名大・助教)
兒島 孝明(名大・講師)
佐藤 康史(旭川医大・助教)
杉山 亜矢斗(名大・M2)
曽宮 正晴(阪大・助教)
髙野 力(筑波大・D2)
徳山 健斗(味の素株式会社)
中島 一紀(北大・准教授:若手会会長)
馬場 保徳(石川県立大・講師)
堀之内 貴明(理研・研究員)
三浦 夏子(阪府大・助教)
横田 早希(秋田大・助教)

 

►Page Top

♦関連記事:【研究部会】生物工学若手研究者の集い 第三回オンラインセミナー

⇒若手会Topへ