生物工学若手研究者の集い(若手会)夏のセミナー2018 報告
本年度の生物工学若手研究者の集い(若手会)夏のセミナー2018は6月30日~7月1日に、北海道北見市・北見工業大学ならびに自然休暇村センターにて開催されました。
今回は、初の北海道開催で会場の制約から1日目の招待講演とポスター発表を北見工業大学で行い、宿泊ならびに2日目にバイオインフォマティックス相談部会との共催イベントなどを北見市自然休暇村センターで行いました。
おかげさまをもちまして全国から81名(一般37名、学生44名)の御参加をいただき、45件のポスター発表を行いました。
【初日】
はじめに
若手会会長の今中先生にご挨拶いただき、講演会を開始しました。
講演会
講演会では、5名の先生方にご講演いただきました。研究成果に加え、研究過程やキャリアに関する経験談もご講演いただき感銘を受けました。
特別講演1 (座長:小西)
『生物学的方法による生体材料評価の現状』
大津 直史 先生 (北見工業大学)
特別講演2 (座長:堀)
『電子顕微鏡で解き明かす生物の仕組み』
釜崎 とも子 先生(北海道大学 遺伝子病制御研究所・分子腫瘍分野)
特別講演3 (座長:中島)
『エネルギーの観点から見る微生物の多様な生存戦略』
加藤 創一郎 先生(産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門)
特別講演4 (座長:東)
『私の来た道〜油田細菌から超好熱菌そして植物共生細菌まで』
森川 正章 先生(北海道大学大学院 地球環境科学研究院)
特別講演5
『次世代シーケンサーの現状』(座長:佐藤)
森本 一 先生 (北海道システムサイエンス株式会社)
活発な討論が行われました。
ポスターセッション
北見工業大学コミュニケーションアトリウムで開催しました。
45件のポスター発表で活発な議論が行われました。
BBQ
バスで北見市自然休暇村センターに移動し、バーベキューの夕食を楽しみました。
学会長の木野先生が乾杯の挨拶をされました。
ビンゴ大会
ビンゴ大会が行われました(担当:邱)
討論会
北海道の日本酒とともに、討論会を行いました。
【2日目】
バイオインフォマティクス相談会主催セミナー
Oxford社MinIONシーケンサーの紹介やデータプロセッシングのいろはを解説していただきました。
授賞式
1日目のポスター発表の投票結果から各ポスター賞が授与されました。
最優秀ポスター賞
・兼吉 航平(大阪大院・工)
P19: 高生産株の構築を目指した蛍光標識抗体による細胞内分泌過程解析
優秀ポスター賞
・元根 啓佑(京大院農・応用生命)
P06: 海洋資源の有効利用と保全への取り組み―大型藻類の有効利用とサンゴ礁の保護―
・渡辺 一樹(北見工大院・工・バイオ環境化学)
P09: 人工知能や統計的手法による天然培地成分からの発酵生産量予測
・岩舘 秀樹(千葉大院・融合理工)
P17: ECM 薄膜を組み込んだ細胞培養用マイクロ灌流デバイスの開発
・竹内 健人(北見工大院・バイオ環境)
P20: 発酵阻害物質耐性酵母KS47-1 株の性質と遺伝子導入法の検討
専門分野賞
・河合 美桜(関西大院・理工)
P14: グルコースリプレッションを回避する流加培養による乳酸菌の乳酸生産抑制
・竹田 雄大(北大院・工・環循シ)
P34: GFP を融合したシリカ重合酵素の機能解析
・岡 大椰(名古屋大学生命農学研究科 応用生命科学)
P40: データマイニングを駆使したAspergillus oryzae 由来転写因子AoXlnR 制御遺伝子の網羅的解析
ユニバーサル賞
・森本 一輝(北見工大院・バイオ環境)
P01: 新規凍結耐性酵母を用いた冷凍パンの品質調査
・宮永 未森(北大院・工・環境循環)
P07: 宮崎海岸周辺に生息する尿素分解菌を用いた地盤固化試験
Good Design賞
・今井 祐太(名大院創薬)
P27: 細胞形態情報解析を用いた間葉系幹細胞培養プロセスにおける品質工学的逸脱管理
・佐伯 琴音(千葉大院 融合理工)
P35: マイクロ流体デバイスを用いた細胞の配列化およびカプセル化技術の開発
Beginners’賞
・岩田 茉奈(北大院工)
P25: 針葉樹分解過程における木材腐朽菌Phlebiopsis gigantea のオミクス解析
・立花 成我(北見工大・工・バイオ環境化学)
P26: 統計解析、ニューラルネットワークを用いた培養予測システム構築
おわりに
初代会長の高木 昌宏先生(北陸先端大)にご挨拶いただきました。
実行委員から、お礼申し上げ、閉会とさせていただきました。
最後に会場で集合写真を撮影しました。
来年も京都での夏のセミナーにてお会いしたいと思います。