生物工学若手研究者の集い(若手会)夏のセミナー2017 報告
今年度の生物工学若手研究者の集い(若手会)夏のセミナー2017は、広島県福山市(ツネイシしまなみビレッジ)にて行いました。今回も参加者の皆さんの交流ができるよう、第一線で活躍する先生による特別講演、ポスター発表、交流会を三本柱として企画しました。
今回は首都圏から離れた地方での開催となりましたが、最寄りの福山駅は新幹線のぞみの停車であることから関東,関西,九州からのアクセスがよく、広島空港からも近いこともあり、北海道から九州まで全国各地よりご参加いただきました。当初の定員100名を上回る計111名(一般60名、学生51名)のご参加を頂き、ポスター発表件数は54件となりました。ありがとうございました。
1日目
参加者の皆様を迎える準備ができました。
福山駅から送迎バスで到着して受付開始です。
受付中です。
講演会場に集まりました。
それでは開会です。皆様、新たなつながりを見つけて、交流しましょう。
若手会会長の原田和生先生からの挨拶です。
特別講演会のはじまりです。
特別講演には生物工学に関わる様々な分野から産学官にてご活躍の7名の先生を講師にお願いしました。初日は3名の先生方です。
最初は星野保先生(産業技術総合研究所)です。「世界の果てできのこ狩り:買えない菌は探すしかない」と題して講演してくださいました。
次は渡辺大輔先生(奈良先端科学技術大学院大学)です。「清酒酵母をサイエンスしてみた」と題して講演してくださいました。
次に山崎理沙先生(広島県立総合技術研究所)より、「広島県産酒の高品質化・新規需要開拓に関する技術開発」と題して講演してくださいました。
研究成果に加え、その過程についての苦労話、これまでの研究者人生について教訓を含めて講演いただき、大変貴重なお話を伺うことができました。
1日目の講演はこれで終了です。講演が2日間に分かれてしまうため、明日講演していただく先生方を参加者の皆様に紹介させていただきました。
恒例のポスターセッションはこれまでのポスター発表に加えて、参加者全員が発表の内容を概観できるようにスライド1枚を1分で発表するショートプレゼンテーションを新たに企画しました。1題あたりわずか1分間(1分で強制終了)でしたが、研究の要を効果的に発表していました。
ポスター発表は、54題のポスターで熱心な議論が時間いっぱいまで随所で行われていました。
バーベキューはまだ暑さの残る野外にて行われました。名札裏に無作為に入れた番号カードで席が割り振られ、新たな出会いとなるような仕掛けを行いました。コンロの火も相まってとても熱いバーベキューでしたが、初めて顔合わせるグループ(8人ごと)で食事も交流も進みました。
入浴して汗を流した後、若手会夏のセミナーの大きな目的の一つ、交流会が始まりました。
まずは特別講演で山崎先生が紹介された広島銘菓もみじまんじゅうに合う日本酒の試飲です。さて、どんな味わいだったでしょうか。
次に実行委員会企画、広島にちなんだ「きき○○」(○○には、もみじまんじゅう、お好みソース、広島の日本酒が入ります、かなりの難問?軟問?)です。各テーブルで感性を発揮して解答を考えました。
場が盛り上がったところで、交流です。研究、キャリアパス、様々な話題で夜遅くまで交流が続きました。
2日目
朝食、チェックアウト後、4名の先生から特別講演を拝聴しました。
最初はです。「大腸菌を用いた非天然型アミノ酸導入~コドン再定義が拓く新たな可能性」と題して講演してくださいました。
次に釘宮理恵先生(株式会社ちとせ研究所)です。「生物と事業をはぐくむ」と題して講演くださいました。
次に佐藤俊輔先生(株式会社カネカ)です。「発酵と高分子の融合。生分解ポリマー実用化への挑戦」と題して講演指定いただきました。
最後に野口琢史先生(株式会社東洋高圧)より、「超高圧技術の活用と可能性」と題して講演してくださいました。
大学とは異なる環境で研究されている先生方の新しい視点や考え方に感銘をうけ、刺激を受けることができました。
来年度の夏のセミナーは北海道です。実行委員長は北見工業大学の小西先生です。代理で北海道大学の中島先生にアナウンスしていただきました。
つづいて表彰式を行いました。ポスター発表優秀賞は中小路菫さん(首都大学東京)、鹿島大揮さん(東京大学)、吉岡純矢さん(東京大学)、藤原由梨さん(九州大学)、手島愛子さん(広島大学)、相馬悠希さん(九州大学)の計6名が選ばれました。受賞した皆様おめでとうございました。賞状と副賞(広島の銘酒と銘菓)が授与されました。受賞された皆様、誠におめでとうございます。
中小路菫さん(首都大学東京)
鹿島大揮さん(東京大学)
吉岡純矢さん(東京大学)
藤原由梨さん(九州大学)
手島愛子さん(広島大学)
相馬悠希さん(九州大学)
原田会長からの挨拶です。
最後に実行委員から一言ずつ挨拶して終了となりました。
本セミナーをご支援いただきました日本生物工学会(本部および西日本支部)、福山コンベンション協会、広島醗酵会、ご協賛・ご寄附を頂きました多数の企業様に深く御礼申し上げます。
また、ご多忙の中、講演をお引き受けくださいました講師の先生方、会場のお世話をしてくださいましたツネイシしまなみビレッジの皆様、本セミナー開催の機会をくださり、サポートくださいました若手会役員の先生方に心より感謝申し上げます。
そして、全国より広島県福山市にお集まりいただきました参加者の皆様、誠にありがとうございました.本セミナーをきっかけに、皆様の交流の輪がさらに広がり、来年も北海道での夏のセミナーにてお会いしたいと思います。