本年度の生物工学若手研究者の集い(若手会)・夏のセミナー2015は7月11日~7月12日に、愛知県北名古屋市・タナベ名古屋研修センターを会場として開催されました。
 今回の夏のセミナーでは、『異種格闘技戦』をテーマにし、『異分野』の交流が促進されればという願いがありました。特別講演では、なるべく広い分野の方をお招きできればと思い、合計7名の御講演者様に講演をしていただきました。また、初の試みとして懇親会でのポストイットディスカッション、ポスター賞受賞者の講演や名刺を使用したイベント等を企画いたしました。名古屋という地の利を生かし、例年の1泊2日のセミナーよりも少し長めに時間を設定いたしました。
 そんなタイトな内容にも関わらず、全国からたくさんの方が参加してくださり、おかげさまで、一般56名、学生76名、計132名の若手研究者(格闘家)が,親睦を深め、有意義な時間を過ごせたのではないかと思っております。

ウェルカム企画

稲沢グランドボウル


有志で集まったプレ企画(ボウリング大会)


本会前から交流を深めています


本会開始

タナベ名古屋研修センター

どうやら今年で無くなってしまうようです。
想い出の地がなくなるのはちょっと寂しい…

準備完了♪


続々と到着されています


実行委員長の蟹江(名古屋大学)の挨拶と、
若手会会長の加藤竜司先生(名古屋大学)からの挨拶により開始!!


さぁ、ひと夏の縁は作れるのでしょうか??

まずは講演会から開始しました。

特別講演1
室谷健太先生(愛知医科大学)
『医学部の中で統計家は何やってるの?』


特別講演2
山本卓先生(広島大学院)『ゲノム編集研究の現状と可能性』


特別講演3
五味勝也先生(東北大学大学院)
『麹菌研究遍歴30年~僕が麹菌を研究している理由(わけ)~』


会場の様子
開始早々活発なディスカッションが繰り広げられました


ちょっと休憩の後研修セミナーへ

研修セミナー
根本章代先生(株式会社インソース)


アサーティブコミュニケーションに関して学びました。
グループワークも和気藹々と進み、会場が温まってきました。
幹事も楽しんでおります(笑)


夕食の後はポスターセッションへ

ポスターセッション
学生・一般を合わせ、計68演題と過去最大数!!
熱い『異種格闘技戦』が繰り広げられました。


入浴の後、ポストイットディスカッションを行いました。
16グループに分かれて、テーブルごとに各テーマを議論。
意見をポストイットに書き、模造紙に貼り付け、最後に意見をグループ化&見える化してまとめいきます。
複数人が同時に意見を出せるという点もあり、たくさんの意見が飛び交いました。
交流会をかねた本イベントは盛り上がっていました。
ファシリテータの先生方、ご協力ありがとうございます!!!!


夜の交流会は、まだまだ続く・・・



一夜明けて講演会からのスタート。

特別講演4
神谷哲先生(株式会社明治)
『人の飲み込み現象を科学する~医食工連携による学際領域への挑戦~』


特別講演5
嶽北和宏先生(医薬品医療機器総合機構)
『PMDAの業務と私のこれまでのキャリアについて』


ちょっとだけ休憩を挟み

特別講演6
成川真隆先生(東京大学大学院)
『食べ物の好き嫌いはどのように生じるのか?』


特別講演7
大池秀明先生(農業・食品産業技術総合研究機構)
『体内時計 + 栄養学』


タイトなスケジュールにも関わらず、アツい議論が繰り広げられました。
これぞ若手会の醍醐味。


昼食後も、まだまだイベントは続きます。

名刺抽選会
名刺を使っての抽選会です。今回初のイベントで、内心ドキドキしていました。
名刺を多く交換した人が有利になったはず。
皆様、たくさんの方々と交流されてました!!


続いて、ポスター賞の発表&授賞式へ

ポスター賞の発表&授賞式

飛翔奨励賞
里村淳さん(京大院)
 『タンパク質フォールディングメモリーによるリパーゼの改変』
立上陽平さん(京大院)
 『共生過程におけるミヤコグサ根粒菌Mesorhizobium lotiの時系列定量プロテオーム解析』

今回2回目となる歴代の生物工学学生優秀賞(飛翔賞)受賞者が審査員を勤める飛翔奨励賞の受賞を行いました。審査員には、佐々木寛人さん、佐藤康史さん、仲嶋翼さん(第1回,2012年)、曽宮正晴さん、野口拓也さん(第2回,2013年)、岡橋伸幸さん、影山達斗さん、張斯来さん(第3回,2014年)、一瀬桜子さん、榎本詢子さん、須志田浩稔さん、徳山健斗さん(第4回,2015年)、に行っていただき、2名の飛翔奨励賞を選んでいただきました。飛翔賞受賞者から、表彰と審査のポイントをコメントいただきました。受賞者のみなさん、誠におめでとうございます。


最優秀ポスター賞
藤谷将也さん(名大院)
 『細胞形態情報解析による幹細胞制御因子評価法の開発』

優秀ポスター賞
安保紘高さん(岡山大院)
 『大腸菌発現系において培地および遺伝子配列が発現量および転写プロファイルに及ぼす影響』
榎本詢子さん(横国大院)
 『電気化学細胞脱離を利用した選択的な細胞のキャッチ&リリース』
栗本理央さん(筑波大院)
 『医療機器応用に向けた合成高分子と短鎖ペプチドの組み合わせによる細胞選択的材料表面の設計』
馬場保徳さん(東北大院)
 『ウシルーメン液による植物バイオマス可溶化処理の16Sメタゲノム解析』
里村淳さん(京大院)  (飛翔奨励賞とのダブル受賞)
 『タンパク質フォールディングメモリーによるリパーゼの改変』

加藤竜司若手会会長より表彰が行われました。
おめでとうございます!!


受賞者のみなさん、誠におめでとうございます!!


休憩を挟んで、こちらも今回初の試みである、優秀賞プレゼン

優秀賞プレゼン

さすが受賞者です!!
研究のデータ量もさることながら、発表も非常にクリアで分かりやすかったです。


とっても名残惜しいですが、閉会式へ

閉会式
二神泰基先生(鹿児島大学)から、
第67回日本生物工学会大会での若手会総会・交流会のアナウンスをしていただきました。


続いて、河原正浩先生(東京大学)から、
来年の夏のセミナーについてアナウンスをしていただきました。


会もそろそろ終焉。加藤竜司先生(若手会会長)からのご挨拶を頂ました。


誠に僭越ではございますが、蟹江(実行委員長)より会をしめさせていただきました。


最後に集合記念写真


最後になりましたが、今回の夏のセミナーの企画の機会をくださいました生物工学若手会の役員の方々、不甲斐ない実行委員長をいつも支えてくださいました幹事のお兄様方、多大なるご支援を賜りました日本生物工学会,中部支部,ご協賛を頂きました多くの企業様、ご講演を快諾してくださいましたご講演者の方々、そして何より全国各地からお集まりいただきました参加者の皆様に、この場をお借りいたしまして、深く感謝の意を表したいと思います。

そして、健康に、来年の河原先生が幹事をされる若手会夏のセミナー(東京)でお会いしましょう!!

<実行委員>
伊藤圭祐(静岡県立大学)
池内暁紀(株式会社豊田中央研究所)
金岡英徳(名古屋大学)
兒島孝明(名古屋大学)
清水一憲(名古屋大学)
高橋哲也(天野エンザイム株式会社)
中杤昌弘(名古屋大学)
蟹江慧(名古屋大学、実行委員長)

►Page Top

⇒若手会Topへ