第70回日本生物工学会大会(2018年9月5~7日、関西大学にて開催)では、以下2件の本部企画シンポジウムを開催しました。

新しい農業と未来の食料のための生物工学《国際シンポジウム》

  • オーガナイザー:
    今井 泰彦(キッコーマン)・髙木 忍(ノボザイムズ ジャパン)・田口 精一(東農大)
    児島 宏之(味の素)・安原 貴臣(アサヒグループホールディングス)
    ⇒プログラム

人口増加に合わせて持続可能に食料を増産してゆくためには、高効率なスマート農業や、化石製品に頼らない新しい生物系農薬・肥料が重要となってくる。さらに限られた農地に代わり、気候変動の影響を受けにくい植物工場も益々発展すると思われ、そのための周辺技術開発も必要となる。一方、従来の作物に代わる水生植物の様な新たな食料の栽培や、人工肉(培養肉)開発への挑戦も進行中である。これらに関するトピックスを紹介し、持続可能な社会へ向けた産学連携による生物工学の方向性を考える機会を提供する。
 

工学が見出すエッセンシャル細胞培養~動物細胞培養の根本に工学はどう立ち向かうか~

  • オーガナイザー:
    河原 正浩(東大)・加藤 竜司(名大)・児島 宏之(味の素)
    ⇒プログラム

動物細胞培養は、次世代バイオ医薬品(抗体医薬や細胞医薬)の根幹を担う基盤であるが、さらなる高度な細胞培養を実現するには更なる工学的飛躍が強く求められている。現在も、多くの細胞培養を牽引するのは、歴史から受け継いだ容器、培地組成、モニタリング方法などの「常識」と「ブラックボックス」である。細胞を用いる産業の更なる発展には、現在の細胞培養の根幹に、工学のメスを入れる必要がある。本シンポジウムは、現在の最先端工学技術の観点から、いかに常識を覆す「新しい細胞培養」を工学が生み出せるか、その課題と可能性について議論する。

 

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