本部企画シンポジウム – 2017年度大会
第69回日本生物工学会大会(2017年9月11~14日、早稲田大学にて開催)では、以下3件の本部企画シンポジウムを開催しました。
培養・計測技術の最前線
- オーガナイザー:安原 貴臣(アサヒグループホールディングス)今井 泰彦(キッコーマン)
佐久間 英雄(丸菱バイオエンジ)、富田 悟志(エイブル)
- 開催日時:9月12日(火)15:30~17:30
⇒プログラム
幅広い生物の能力を生物工学的な手法で発揮させる技術や新たな生体モニタリング技術の発展がめざましい。本セッションでは、そのための培養技術、計測技術に焦点を当て、本技術領域での最近のトピックスを学術界および産業界の第一線のシンポジストから御講演いただく。最先端の技術開発とその展開に関するディスカッションは幅広い事業展開を通じた商業的発展に向け、産学連携を介した公益につながることが期待される。
醸造技術~もの造りの原点と将来
- オーガナイザー:山田 修(酒類総研)、堤 浩子(月桂冠)
髙瀬 良和(霧島酒造)、坂口 正明(サントリースピリッツ)
- 開催日時:9月13日(水)15:30~17:30
⇒プログラム
近年、新たな醸造技術や商品開発が活発に行われている。そこで、本シンポジウムでは、あらためて清酒、ビール、焼酎、ワイン、醤油などの第一線の方々より、もの造りの原点としての醸造技術について、その原理や歴史、現在の課題や将来への展望などについてご講演頂くことにより、日本の醗酵産業を支える醸造技術の基本と現状について再確認する場としたい。これにより学術研究と産業界とを結び付けるための一助になればと期待している。
地球の未来資源に貢献する生物工学
- オーガナイザー:今井 泰彦(キッコーマン)、安原 貴臣(アサヒグループホールディングス)
田口 精一(東農大)
- 開催日時:9月14日(木)9:00~11:00
⇒プログラム
現在の人類の繁栄は化石燃料をエネルギーとして利用することが契機となっている。しかし、急激に数を増やした人類が必要とする物の消費量・排出量はもはや、地球の生産・再生能力を超えたものとなり、現在では地球1.5個分の生産・再生能力が必要な状態にまでなってしまった。近い将来エネルギー資源の枯渇、食料の枯渇、多量に排出した温室効果ガスによる地球温暖化などが危惧されている。本シンポジウムでは、食料・エネルギー増産、そしてそれらを介する脱炭素社会や地域創生の研究例を紹介する。