早いもので、『生物工学会誌』の表紙をリニューアルし、1年が経ちました。毎号、カラフルな背景にバイオのモチーフが配置された表紙を、机に並べても楽しめるようにデザインしていただきました。事務局には、実際にリビングの書架に並べて楽しんでいますとの声も届き、関係者一同喜んでいます。

さて、第96巻第1号のお知らせにて、モチーフには隠されたテーマもあるとお伝えしていました。お気付きの方も多くおられると思いますが、モチーフは、バイオの歴史を過去から現在まで12トピックス選んだものになっています。

生物工学会誌 第96巻 第1号 表紙農耕のはじまり
(オオムギ)
96巻2号表紙醸造のはじまり
(ワイン樽)
生物工学会誌 第96巻 第3号 表紙天然痘の予防接種
(ウイルス)
生物工学会誌 第96巻 第4号 表紙パスツールの実験
(酵母)
生物工学会誌 第96巻 第5号 表紙遺伝学の確立
(エンドウ)
生物工学会誌 第96巻 第6号 表紙染色体説の誕生
(染色体)
生物工学会誌 第96巻 第7号 表紙ペニシリンの生産
(アオカビ)
生物工学会誌 第96巻 第8号 表紙ワトソン・クリックモデルの提唱
(DNA 二重螺旋)
生物工学会誌 第96巻 第9号 表紙遺伝子組換え技術の確立
(大腸菌とプラスミド)
生物工学会誌 第96巻 第10号 表紙バイオ医薬品の生産
(抗体)
生物工学会誌 第96巻 第11号 表紙再生医療研究のはじまり
(動物細胞)
生物工学会誌 第96巻 第12号 表紙ゲノム編集技術の確立
(CRISPR)

2019年の『生物工学会誌』は、モチーフはこのままで、背景の色を少し変えてお届けする予定です。 引き続き、お楽しみいただければと思います。表紙のみならず、編集全般に関し、今後とも皆様からのご意見やご感想をお寄せいただければ幸いです。

(和文誌編集委員会)