【本部】第3回 生物工学基礎教育セミナー 開催報告
第3回となる生物工学基礎教育セミナーを、11月28日(金)、味の素(株)川崎事業所において開催しましたところ、企業の若手研究者・技術者39名に加え、大学から3名、合計42名(会員20名、非会員22名)の方々に参加いただき、10:00から17:30まで、講義と演習に取り組んでいただきました。
今回のセミナーでは、前回に引き続き、日本生物工学会創立90周年記念事業の一環として2013年9月に出版された「基礎から学ぶ生物化学工学演習」を教材にして、第5章バイオプロセスにおける単位操作の内容、バイオリアクターにおける殺菌・除菌、通気・撹拌とスケールアップ時における留意点、計測と制御に関して、執筆者である広島大学中島田教授による講義と演習指導を実施いたしました。また、研究・生産現場で利用される培養・計測技術についてはエイブル(株)富田悟志氏から、並びに単離・精製技術についてはメルク(株)伊藤隆夫氏から最新の知見も含め、紹介いただきました。
今回のセミナーは、第2回のセミナー参加者の8割強の方が講義と演習指導を組み合わせた形式が良いとされたこと、 「基礎から学ぶ生物化学工学演習」の第5章バイオプロセスにおける単位操作について学びたいという方が非常に多かったこと、また、8割の方から産業界の講師による講演に関心があり、演習指導内容と関連するような講演が望まれたこと等を踏まえて企画いたしました。
次回の生物工学基礎教育セミナーは、今回参加された方々の意見をも踏まえ、講義と演習指導の形式で、生物化学工学の基礎を習得いただけるように内容を再検討いたします。生物工学(生物化学工学、応用微生物学など)に関する基盤となる知の習得の場、学び直しの場として、このセミナーをご活用ください。
日本生物工学会産学連携委員会
中島田教授による講義と演習指導
産業界からの講師の方々
左: 伊藤氏、右: 富田氏
熱心に講義を聴講する参加者
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