【関西支部】国際ワークショップ2014 “Workshop on Asian Brewery Technology” 開催報告
2014年10月30日、月桂冠株式会社昭和蔵ホールにて日本生物工学会関西支部主催の国際ワークシップ“Workshop on Asian Brewery Technology”が開催されました。中国江南大学からJian Chen学長、Guocheng Du教授、Jianghua Li教授を招聘するとともに、本会からは奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科より渡辺大輔先生、月桂冠株式会社から小高敦史氏、菊正宗酒造株式会社から増田康之氏を招いて醸造学をテーマにした講演会が開かれました。
Du先生
小高氏
増田氏
Chen先生
渡辺先生
江南大学は醸造学、食品科学の分野で中国トップクラスの研究業績を誇っており、Chen学長からは中国におけるこれまでの研究開発の動向から、江南大学での最先端の研究内容について、1時間に渡り詳しくご紹介いただきました。
渡辺先生からは網羅的な遺伝子発現解析手法等を活用した酒造酵母の最先端の評価・解析内容について、小高氏からは醸造酵母の特性や独自の育種技術について、増田氏からは菊正宗の代名詞である生もと造りについて、興味深い講演をいただきました。
どの講演も時間を忘れるほどの充実した内容で、講演後の質疑応答では活発な意見交換が交わされ大いに盛り上がりました。さらに、講演会の後は少人数でのテーブルディスカッションを英語で行うことにより招聘した研究者らと国際交流を促進いたしました。
本ワークショップは産学官の若手研究者・技術者の育成と国際化を目的として開催され、産官学から24名の参加者を得て、積極的な議論を行うができました。参加した若手研究者からは、日頃機会のない英語での研究討論で大いに刺激を受けたという声が多数寄せられました。今後も引き続き、さらなる英語教育と国際交流の促進を深めるための企画を検討していく予定です。
(関西支部庶務幹事 蓮沼 誠久)
講演会での質疑応答風景
テーブルディスカッションの様子