【和文誌】「生物工学教育」欄を始めました
新コーナー「生物工学教育」への投稿を歓迎します !
年次大会のプログラムの内容からわかりますように,生物工学がカバーする分野は大きく広がってきています.たとえば,生物工学の出発点ともいえる発酵・醸造,生物化学工学,基礎分子生物学,あるいは基礎微生物学から,植物,動物,さらには環境問題までをカバーするに至っています.
このように大きな広がりを見せる生物工学の将来を考えるとき,研究の重点化や農芸化学など他分野との差別化はもちろん重要ですが,生物工学を今後担う若手の養成もまた重要であると考えています.生物工学関連の学部・学科で学ぶ若者にどのような教育を行うかも我々に課せられた大きな問題であります.現在,理科離れの時代と言われて久しく,次世代の教育に大学や高等専門学校では苦慮される場面も少なくない状況となっています.
そこで,生物工学会誌編集委員会では「生物工学教育」なるコーナーの新設を考えました.会員・非会員を問わず,生物工学関連の部局で教育に当たられている方々より,教育活動における工夫や問題点を投稿していただき,相互の情報交換の場として有効に活用していただければと考えた次第です.「生物工学教育」では,上記のように講義や学生実験での工夫・作られた教材・新規の実験プロトコール・学生の理解度の調査などの情報をご投稿いただきたいと思っております.
投稿いただいた情報については査読を行い,教育論文としての性格を持たせるようにいたします.また,掲載された内容に対してのご意見も歓迎いたします.さらに広く会員外にも投稿を呼びかけたく,是非,会員各位の周辺の方にも投稿をおすすめいただきますようお願い致します.
生物工学会誌編集委員会