会長 飯島 信司

平素は当会の活動にご理解ご支援を頂き有難うございます。昨今のマスコミ報道にありますように、現在、政府の行政刷新会議による「事業仕分け」が行われており、来週には大学運営交付金や科学研究費補助金およびグローバルCOEなども仕分けの対象となっております。

http://www.cao.go.jp/sasshin/index.html

これまでの結果を見ますと、「次世代スーパーコンピューティング技術の推進」事業の実質的中断や、理研スプリング8予算の大幅削減など、日本の研究推進にも重大な影響を及ぼしかねない提言がなされています。

また、重大な問題として、若手研究者育成の一環としての学術振興会・特別研究員事業の縮小が評決結果に盛り込まれているなど、このままでは、我が国の科学技術の未来にきわめて重大な影響を与える可能性が高いと言わざるを得ません。

文科省の担当部署でもこの結果に危機感を募らせており,研究者からの意見(パブリックコメント)を求めているとのことですので、意見のある方は担当副大臣・政務官(中川正春・後藤斎)へのメール(nak-got@mext.go.jp)宛に意見をお伝え下さい。(様式自由,必ず「メールの件名(タイトル)」に事業番号、事業名を記入してください)とのことです。

http://www.mext.go.jp/a_menu/kaikei/sassin/1286925.htm

なお、文科省のホームページでは、意見送付の期限を「予算編成にいたる12月15日までに」としていますが、効果のあるのは早めの意見送付だとのことですので、できますれば本日中にでもコメントをお送りください。
 

【参考】

行政刷新会議ホームページ(http://www.cao.go.jp/sasshin/index.html)において、下記の結果が示されています。

  1. 競争的資金に関する事業仕分けの結果(11月13日)
    • 事業番号3-20  競争的資金(先端研究):予算は整理して縮減、一元化も含めシンプル化

    • 事業番号3-21  競争的資金(若手育成研究):予算要求の縮減

    • 事業番号3-22  競争的資金(外国人研究者招へい):予算要求の縮減 

    • 事業番号3-39  競争的資金(女性研究者支援):予算要求の縮減
       

  2. 関連する研究機関の評価(11月13日)

    事業番号3-18 独)理化学研究所 

 i) 植物科学研究事業(理研植物科学研究センター):1/3程度予算縮減
  ii) バイオリソースセンター:1/3程度予算縮減
 iii) 大型放射光施設 Spring-8:1/3から1/2程度予算縮減

 理研バイオリソース事業についてのサイト:  http://www.brc.riken.jp/