【産学連携活動】第11回 生物工学産学技術研究会
盛況のうちに終了いたしました。多数のご参加ありがとうございました。
第11回生物工学産学技術研究会を東京大学、中島董一郎記念ホールにて開催いたします。今回は、近年活気を見せている元気な日本のバイオベンチャーをとりあげます。これまで日本のベンチャー企業は、行く先の不安定さが嫌気される傾向にあり、資金や人材の確保に苦労してきたようですが、近年は状況に変化が見られ、元気なバイオベンチャーが増えています。今回は国内の選りすぐりのバイオベンチャー企業をお招きし、「ものづくり」へのチャレンジとベンチャー経営の最前線をご紹介いただきます。
多数の方々のご参加をお待ち申し上げます。
- 日時:2018年5月23日(水)13:00~17:30(予定)
- 場所:東京大学 中島董一郎記念ホール
(文京区弥生 1-1-1 )
- 講演会: ⇒プログラム・講演要旨はこちら
「生命の根源物質5-アミノレブリン酸」
……田中 徹(SBIファーマ株式会社 )
「個人向け腸内細菌叢解析事業について(仮)」
……沢井 悠(株式会社サイキンソー)
「メタボローム解析によるバイオマーカー開発のシーズ探索」
……大橋 由明(ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社)
「この10数年のバイオベンチャー業界の動向とちとせグループの歩み」
……藤田 朋宏(株式会社ちとせ研究所)
- 参加費:<講演会>無料
<懇親会>一般3,000円(税込)、学生1,000円(税込)
※当日、会場受付にてお支払いください。
- 定員:120名(定員になり次第締め切ります。)
- 申込方法:参加を希望される方は申込フォームからお申し込み下さい。
- 申込締切:2018年
5月16日(水)⇒5月20日(日)17時
- 問合せ先:日本生物工学会事務局 TEL. 06-6876-2731 E-mail:
プログラム
- 12:30 受付開始
- 13:00 開会挨拶……………木野 邦器(日本生物工学会会長)
- 13:05~13:55
「生命の根源物質5-アミノレブリン酸」
………………田中 徹(SBIファーマ株式会社 代表取締役執行役員副社長)
5-アミノレブリン酸(ALA)はヘムの前駆体であり、投与でミトコンドリアを活性化する。ALAを含有する機能性表示食品「糖ダウン」は好評である。一方、がん細胞においてはワールブルグ効果によりヘム代謝が抑制されるため前駆体プロトポルフィリンIX(PPIX)が蓄積する。PPIXは青色光の照射で赤色蛍光を示すためがんの術中診断(PDD)に使用でき、脳腫瘍と膀胱がんについてはすでに薬事承認済みである。
- 13:55~14:45
「個人向け腸内細菌叢解析事業について(仮)」
………………沢井 悠(株式会社サイキンソー 代表取締役)
株式会社サイキンソーは個人向け腸内細菌叢解析サービスを主事業として、理化学研究所認定ベンチャーとして創業された。個人向け検査キットの提供でスタートした当社であるが、現在では、医療機関への解析サービス導入や研究機関との各種共同研究も進んでいる。今なお研究盛んであり発展途上の常在細菌叢分野で事業を行ってきたこれまでの経緯と、今後の展望についてご紹介したい。
- 14:45~15:20 休憩・交流会
- 15:20~16:10
「メタボローム解析によるバイオマーカー開発のシーズ探索」
………………大橋 由明(ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社、取締役研究本部長)
メタボローム解析に技術が誕生して20年ほどになるが、これまでに多くの疾病バイオマーカーの探索に用いられてきた。メタボローム解析の歴史を顧みながら、弊社の持つキャピラリー電気泳動-質量分析法によるバイオマーカー発見の例を紹介しつつ、メタボローム解析の将来像について議論したい。
- 16:10~17:00
「この10数年のバイオベンチャー業界の動向とちとせグループの歩み」
………………藤田 朋宏(株式会社ちとせ研究所、代表取締役CEO)
日本のバイオ産業におけるベンチャー企業への印象は、この十数年で着実に変化してきた。しかしながら、社会のベンチャー企業への興味が増すにつれて、ベンチャー企業の中で奮闘する人たちではなく、ベンチャー企業を支援することを生業にする人たちにお金が流れる仕組みが強化されただけともいえる。このような社会の動向を十数年のちとせグループの歩みとともに振り返り、今後のあるべき姿について議論したい。
- 17:00~17:30 交流会
- 17:30 閉会挨拶……………川面 克行(日本生物工学会副会長)
- 17:45~19:30 懇親会(於:東大生協農学部食堂)