タンパク質構造解析や各種オミクス、マイクロデバイス加工などの技術が発展し、生物機能の人為的改良技術はその精度が向上してきました。一方、既存の改良技術は、研究者の試行錯誤に負う部分が多く、未だ「合理的」な育種・改良技術を手にするには至っていません。また、モデル生物以外の生物種や遺伝子組換え技術による発現が困難なタンパク質など、既存の方法では改良の難しい生物材料も多く存在しています。

2013年度日本生物工学会技術セミナー「生物機能エンジニアリングの最前線」では、これらの欠点を補う次世代型の生物機能改良技術の開発や、生物機能を最大限に発揮させるデバイス開発に取り組む講師を招き、各技術を紹介いただくとともに、そのフィージビリティーについて議論したいと考えています。また、独自の改良技術をベースに、新産業創出に挑むベンチャー企業からもその取り組みを話していただきます。
 

日時2014年1月15日(水)10:00~18:00
会場神戸大学 瀧川記念学術交流会館 (六甲台第2キャンパス)
(〒657-8501 神戸市灘区六甲台町2-1)
定員120名
参加費一般:1,000円(税込) 学生:無料
懇親会費: 3,000円(税込)
申込み方法名前、一般・学生の別、所属、連絡先(Tel・E-mail)、懇親会参加の有無を明記の上、お申込フォーム、または下記の申込み・問合せ先にFax、あるいはE-mailでお申し込み下さい。参加費等は当日受付にてお支払い下さい。
申込
問合せ先
日本生物工学会 関西支部庶務幹事 
蓮沼 誠久(神戸大学自然科学系先端融合研究環)
FAX:078-803-6202 E-mail: hasunuma@port.kobe-u.ac.jp

プログラム

10:00~10:10 開会の辞………………日本生物工学会関西支部長 近藤 昭彦

第1部 分子機能エンジニアリングのための新技術

  • 10:10~10:50 無細胞系を用いたタンパク質エンジニアリングの新技術
                ……松浦 友亮(大阪大学大学院工学研究科)
     
  • 10:50~11:30 計算化学が切り開くタンパク質の斬新な機能解析と設計方法
                ……田村 隆(岡山大学大学院環境生命科学研究科)
     
  • 11:30~12:10 マイクロ・ナノ加工技術とバイオセンシングデバイス、その実用化に向けて
                ……齋藤 真人(大阪大学大学院工学研究科)

12:10~13:30 (昼 食・休 憩)

第2部 微生物機能エンジニアリングのための新技術

  • 13:30~14:10 耐熱性酵素を用いたミニマムエンザイムファクトリーの創出
                ……本田 孝祐(大阪大学大学院工学研究科)
     
  • 14:10~14:50 知識拡張による代謝デザインとその展開
                ……荒木 通啓(神戸大学自然科学系先端融合研究環)
     
  • 14:50~15:30 接合伝達を活用した超高効率細胞内機能ネットワーク解析
                ……森 浩禎(奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科)

15:30~15:45 (休 憩)

第3部 新技術から産業創出へ

  • 15:45~16:25 酵母の新しいストレス耐性機構の解析と育種への応用
                ……高木 博史(奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科)
     
  • 16:25~17:05 不均衡変異導入法による有用微生物の育種
                ……釘宮 理恵(株式会社ネオ・モルガン研究所)
     
  • 17:05~17:45 民間企業における次世代シーケンサー(NGS)の導入と活用
                ……塚原 正俊(株式会社バイオジェット)

 

17:45~17:50 閉会の辞………………日本生物工学会会長 園元 謙二

18:10~20:00 懇親会(瀧川記念学術交流会館 1F)

 

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