【研究部会】2014年度 第5回学際的脂質創生研究部会講演会
日時 | 2015年1月23日(金)13:00~ |
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場所 | 京都大学理学研究科セミナーハウス (〒606-8502 京都市左京区北白川追分町 京都大学北部構内) →アクセスマップ のNo.10 |
プログラム |
(14:05 休憩)
(15:15 休憩) 【一般講演】15:30~
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参加費 | 参加費2,000円(非課税)、懇話会費4,000円(税込)ただし、いずれも学生無料 |
定員 | 100名(先着順) |
申込み方法 | E-mailにて、住所、氏名、所属、メールアドレス等を明記の上、下記宛に。懇話会参加の有無も必ずご記載ください。 |
申込先 | 〒536-8553 大阪市城東区森ノ宮1-6-5 地方独立行政法人大阪市立工業研究所 生物・生活材料研究部 永尾寿浩 TEL: 06-6963-8073 FAX: 06-6963-8079 E-mail: nagao@omtri.or.jp |
備考 | お申込みいただいたお名前等の個人情報は、参加確認および今後の学際的脂質創生研究部会講演会のご案内以外の目的には使用いたしません。 |
主催: 学際的脂質創生研究部会
講演会要旨
北海道大学大学院農学研究院 原 博
プラスマローゲン (Pls)は、sn-2位にビニルエーテル結合を持つグリセロリン脂質のサブクラスである。脳や心臓に多く含まれ高いラジカル感受性を有するが、その生理機能にはなぞが多い。私どもは、LC-MS/MSを用いたヒト血清Pls分子種分析より、その生理機能を解析した。また、リンパカニュレ-ションラットを用いて腸管におけるエーテル型リン脂質の吸収特性や代謝特性を明らかにした。
理化学研究所 有田 誠
魚油に多く含まれるオメガ3脂肪酸には、抗炎症作用や心血管保護作用などがあることが知られている。しかしながらこれらの脂肪酸がなぜ体によいのか、分子レベルの解明は遅れている。本講演では、LC-MS/MSを用いた脂肪酸代謝物の包括的解析(メタボロミクス)により、オメガ3脂肪酸の抗炎症作用に関わる代謝経路および新規抗炎症性代謝物の同定を目指した研究について紹介する。
バイオメッドコア 清水 佳隆
当社では、新規なリポソーム調製方法(LibMec法)の開発に成功し、このリポソーム調製方法とマイクロインラインリアクター技術とを融合させたリポ ソーム製造装置の開発を行なっている。この製造装置を用いることで、均一性の高いリポソームを無菌的かつ連続的に製造することができる。本講演では、医薬 用リポソームの開発やその他の応用例に関して紹介する。
京都大学大学院農学研究科 菅原 達也
スフィンゴ脂質は新たな食品機能成分として期待されており、なかでも皮膚に対する効果が注目されている。しかしながら、その消化吸収や作用メカニズムについては不明な点も多い。本講演では、これまでの研究で得られてきたスフィンゴ脂質の消化管吸収機構と皮膚バリア機能改善効果に関する知見を中心に紹介する。