⇒開催報告はこちらpdf

  • 日時: 2014年2月13日(木)13:30~18:00
     
  • 場所: 辰馬本家酒造株式会社(〒662-8510 兵庫県西宮市建石町2番10号) 
        Tel: 0798-32-2831(担当:研究開発室 酒井 大樹)
     
  • 講演:(13:30~15:20)

「細胞内外で機能する核酸分子の設計開発」⇒講演要旨はこちら
三好 大輔(甲南大学フロンティアサイエンス学部 先端生命工学研究所)

「灘酒プロジェクトの取り組みについて」⇒講演要旨はこちら
小川 義明(辰馬本家酒造株式会社 製造部)

 

第104回醗酵懇話会 交通案内図

  • 見学: 辰馬本家酒造株式会社 15:30~16:20
  • 懇親会: 辰馬本家酒造株式会社 16:30~18:00
     
  • 定員: 80名(定員になりしだい締め切ります。)
     
  • 参加費: 1,000円(不課税)・学生は無料
  • 懇親会会費: 2,000円(税込)・学生は1,000円(税込)
    (参加費、懇親会費は当日会場にてお支払い下さい。)
     
  • 申込み方法: 氏名、一般・学生の別、所属、連絡先(TEL、E-mail)、懇親会の出欠を明記の上、お申込フォーム、または、下記の申込み・問合せ先にFAXまたはE-mailでお申し込み下さい。
     
  • 申込先: 〒657-8501 神戸市灘区六甲台町1-1
    神戸大学自然科学系先端融合研究環 関西支部庶務担当 蓮沼 誠久
    TEL/FAX. 078-803-6202 E-mail: hasunuma@port.kobe-u.ac.jp
     
  • 交通: 阪神西宮駅より南西へ徒歩18分、もしくは、阪急西宮北口駅、JR西宮駅より阪急バス22、23、23A系統「朝凪町」行き「東町」下車、西へ徒歩10分

「細胞内外で機能する核酸分子の設計開発」

甲南大学フロンティアサイエンス学部 先端生命工学研究所 三好 大輔

希薄で均一な試験管内とは異なり、細胞内はタンパク質などの生体高分子や代謝産物などの低分子化合物が高濃度に存在するため、きわめて分子が込み合った状態にある。このように分子が込み合った状態は、「分子クラウディング状態」と呼ばれる。細胞内の生体分子の濃度は、400 g/Lにも達し、細胞内の40%程度を占有している。この占有率は、さまざまな物質の結晶内での占有率と同等であり、細胞内環境が試験管内環境とまったく異なることが明らかである。そのため、細胞内で機能する分子を合理的に設計開発するためには、分子の諸性質や機能に及ぼす分子クラウディングの効果を解明することが必要である。

本発表では、核酸の構造やその安定性に及ぼす分子クラウディングの効果を報告する。また、分子クラウディングをはじめとする細胞内環境因子に応答してスイッチする核酸の構造を利用した、細胞内外で機能する分子の開発例についても紹介する。

 

「灘酒プロジェクトの取り組みについて」

    辰馬本家酒造株式会社 製造部 小川 義明

江戸時代より酒どころとして醸造技術が培われてきた灘。しかし日本酒の消費低迷とともに、灘酒のブランド力も徐々に低下していた。そこで灘酒研究会では、「灘」を元気に盛り上げるため醸造技術者たちが企業の枠を超えて集結し、酒質審査委員会を立ち上げた。その活動のひとつ灘酒プロジェクトは、兵庫県産米のみを使用して各蔵の伝統と技術により醸した純米酒「灘の生一本」を、消費者にわかりやすい表示、裏付けられた品質とすることをめざした。これにはまず各社の自主基準であった味や香りの表現を統一することが必要であった。同時にプロファイリング法を用いて、商品の酒質表現が適正であるかを評価するシステムを構築した。このように個性的でおいしい日本酒造りはもちろんのこと、酒質表示や品質保証の取組みを推進して、消費者に灘酒の新たな魅力を発信し、灘酒ブランドの向上をめざし活動している。
 

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