【関西支部】第101回 醗酵学懇話会
- 日時: 2012年8月31日(金)13:00~
- 場所: サントリー京都ビール工場(〒617-8530 長岡京市調子3-1-1)TEL. 075-952-2020
- 講演(13:00~14:50)
「持続的社会と健やかな生活のための微生物機能開発-肝心要は根と腸管-」
…(京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻)小川 順
「青いバラ『APPLAUSE』の誕生-植物バイオの未来を切り拓く-」
…(サントリービジネスエキスパート株式会社 植物科学研究所)中村 典子
- 見学: サントリー京都ビール工場 15:00~15:50
- 試飲会: サントリー京都ビール工場 16:00~17:00
- 参加費: 1,000円(不課税)
当日会場にてお支払い下さい。学生は無料。
*試飲会は参加費無料
- 定員: 80名(定員になりしだい締め切ります)
- 申込み方法: 氏名連絡先TEL試飲会の出欠を明記の上、下記宛にお申し込み下さい。
- 申込先: 大阪府立大学生命環境科学研究科
関西支部庶務担当
岡澤 敦司
TEL.&FAX. 072-254-7341
E-mail:
- 交通: JR京都線「長岡京駅」阪急京都線
「長岡天神駅」よりタクシーで10分
*ご参加の方は工場門の左手にある保安室にお越し頂きますようお願いいたします。
「持続的社会と健やかな生活のための微生物機能開発-肝心要は根と腸管」
京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻 小川 順
これからの地球社会が目指しているものは資源・エネルギー・食糧が安定供給されうる持続可能で健康的な社会であろう。地球上では物質は様々に形を変えつつ循環しておりそのためのエネルギーは根源的には太陽から供給されている。したがって持続的社会とは供給された太陽エネルギー量に見合った健やかなる物質循環と授受関係にある生物間の健全な相互作用が実現されている状態であると言えよう。このような健やかな循環・相互作用において地球上に広く存在し多様な機能を担う微生物が果たす役割は大きい。
本講演では持続可能で健康的な社会の創出に資する微生物機能開発を原料転換・バイオプロセス開発・環境保全・健康志向・食糧生産を切り口に俯瞰するとともに相互作用下での微生物機能発現の場として重要な根圏と腸管を対象とした研究を紹介する。
「青いバラ『APPLAUSE』の誕生-植物バイオの未来を切り拓く-」
サントリービジネスエキスパート株式会社 植物科学研究所 中村 典子
花の色は多彩ですがバラカーネーションキクなどには紫から青い色の品種がありません。多くの青い花にはデルフィニジンと呼ばれる青い色素が含まれていますが青くない花にはこの色素を作る能力があまりありません。青い花を作るには遺伝子組換え技術を用いてデルフィニジンを合成する能力をバラなどに与える必要があります。しかし遺伝子組換え植物の販売には「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(カルタヘナ法)に基づいて生物多様性影響評価を行い大臣承認を得ることが必要です。
本講演は日本での遺伝子組換え植物の実用化におけるフロントランナーとしてサントリーが経験したさまざまな事例についてご紹介します。