【本部】第21回生物工学懇話会
投稿日: 2016.02.25 最終更新日: 2019.08.28
日時 | 2016年5月19日(木)14:40~17:00 |
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場所 | 東京大学 伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール 〒113-0033 東京都文京区本郷 7-3-1 TEL. 03-5841-0779 |
参加費 | 無料(事前申込み不要) |
プログラム
(司会:大政 健史)
- 14:40~14:45 開会の挨拶………………五味 勝也
- 14:45~15:45
「“海を耕す”近大マグロの完全養殖」……家戸 敬太郎(近畿大学 教授)
近畿大学初代総長・世耕弘一は、海を畑と捉え「海を耕せ」という理念を提唱し1948年に水産研究所を設立した。当時、海水魚養殖は普及していなかったが、近畿大学は現在では世界各国に普及している網生簀養殖技術を開発し、さらに重要な養殖魚種を卵から親まで育てる完全養殖に次々と成功して資源に影響しない養殖の実現に貢献してきた.1970年からは不可能とされたクロマグロの養殖を開始、2002年には世界初の完全養殖を達成し、2007年からは養殖用人工種苗(幼魚)を養殖業者へ出荷し、持続可能なクロマグロ養殖の実現にむけて努力を続けている。
(座長:堤 浩子)
- 15:45~15:55 休憩
- 15:55~16:55
「日本の食文化の伝統と革新」……橋本 直樹(食の社会学研究会 代表)
縄文、弥生の昔から、私たち日本人はこの国で採れる食材を大切に食べて暮らしてきた.高温多雨の国土によく生育する米を中心にして、季節ごとの新鮮な魚介類や野菜を生かした料理を作り、家族や仲間と仲良く食べてきた.ところが、この伝統的な和食の文化は、明治になって西洋料理を受け入れ、さらに第二次大戦後には欧米食文化の大津波に押し流されてその姿を大きく変えてしまった。 飽食と放食そして崩食に悩む今こそ、二千年の歳月をかけて発展し、変容してきた日本独自の食文化を見直して、明日の食卓の在り方を考えてみたい。
(座長:坂口 正明)
- 16:55~17:00 閉会の挨拶………………上平 正道
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