第4回電子討論会「研究における事故」 – オートクレーブ
投稿日: 2018.08.20 最終更新日: 2018.08.21
- 私が4年生の時,まだ熱いオートクレーブを開けて中をのぞくと、フラスコ内から寒天培地が私の顔をめがけて飛んできました。若かったので、ボールをよけるように顔をそらして助かりましたが、天井を汚しました。今では学生にしつこいくらいに言っています「Xリットルのフラスコには0.5Xリットル以上の培地を入れるな」と。
- 私の経験では、90℃以下まで、さまして開けると突沸しないようです。
- 後輩がオートクレーブから寒天培地を取り出そうとしたところ、突沸して手にはめていた軍手にかかり、脱ぐのに手間取り2度の火傷を負いました。別の後輩が消泡剤を入れたフラスコを取り出す際、突沸して栓が飛び、やはり火傷しました。何れの場合も90℃まで下がるのを待ってからオートクレーブから出した場合です。カマの温度(厳密には温度センサーの位置の温度)が90℃を切っていても、粘度が高い液体や大量の液体は、100℃以上である場合があり、非常に危険です。90℃で取り出したい場合、突沸しても火傷しない体勢で(もちろん突沸の可能性がある溶液の場合80℃くらいまで待つのが正しい)。