第3回電子討論会
第 3 回電子討論会 「こう発音した方が通じる生化学英語」
皆さんは英会話で単語の発音が悪くて相手に怪訝な顔をされたことはありませんか?
以下に掲載するリストは、バイオテクノロジーフォーラム(BTF)で開催された第3回電子討論会で話題になった「そのまま日本語読みで発音するよりもこう発音した方が通じる英単語」のリストです。以下のことをご了解の上、ご参照下さい。なお、最後に討論会で話題に上った教材のリストも添付してありますので、正しい発音はこれらの教材などで各自ご確認下さい。
* 様々な耳と価値観を持つBTF会員の個人的な経験に基づく投稿をそのまままとめたものであり authorizeされたものではありません。異論や修正の余地があると思われます。
* 統一された基準で書かれたものではありません。発音に注意を要する部分を平仮名で書いた単語もありますが、カタカナだけで書かれた単語に発音に注意を要する部分がないわけではありません。
* 発音はカナで表記してありますが、カナでは表現できない発音も多々あります。
* 複数の会員から投稿があった単語の発音はそれぞれ併記してあります(どちらが正しいと言う判断はしていません)。
「こう発音した方がもっと良いはず」、「リストの通り発音しても通じなかった」、「この単語もこう発音すれば通じやすいのでリストに加えて」などのご意見、ご要望がありましたら、世話人の片倉 () までメールをお送り下さい。
生化学英語
allergy アレルゥジ、アラジイ
aluminum foil アルミナム フォイウ
amylase ア’マれぃス
anion アナイあン あ:eがひっくり返った発音記号
anionic アナイオニック
Arrhenius アゥりニアス
astaxanthin アスタザンチン
Bacillus バスィ’ラス
Bergey バーギイ、バーギー
biotin バイオチン
butadiene ビュータダイイン
butane ビューテーン
butene ビューティーン
* butane とbutene の発音を区別するのは日本人には難しいので、butane は「ビューテイン」と発音し、butene は同義語の butylene を用い「ビュータリーン」と発音するのが無難。
butyne ビュートゥン
butanol ビューサノール
casein ケイシン
cation カタイアン
cationic カタイオニック
cellulase セリュレイス
cellulose セリュロース
cesium スィーズィアム
chitinase カイティネース
chromatography クろぅマト’グらフィ
chymotrypsin カイモトライプシン
cobalt コバゥト
dehydrogenase デハイドロジェネイス
dimetylformamide ダイメソフォウムアマイド
diphenylether ダイフェノリーター
disulfide ダイサルファイド
dithiothreitol ダイサイオスライトール
electrophoresis エレクトロフォ’レスイス
epoxy イパキシ
ethanol エサノール
ether イーサ
flask フラスク
fungi ファンジャイ
glutathione グルたサイオン た:tとeがひっくり返った発音記号
glycine グライシン
glycogen グライコジェン
helium ヒーリウム
hemoglobin ヒーモグロビン
hydrazine ハイ’ドラズィン
hydroxylamine ハイ’ドロキシラミン
iodine アイオダイン
ion アイアン
iron アイあン 「あ」には少し「る」の音が入る
isoleucine アイソリューシン
kinase カイネース
label レイブウ
laccase ら’ケィス
lipase ライペイス
lithium リスィウム
lysine ライシン
magnesium マグニジウム
maltose モ’るトース
manganese マンガニーズ
methane メスィエーン
methionine サイオニン
myoglobin メイオグロビン
nickel ネコゥ
nonionic ノナイオニック
peroxidase ペロ’キシデェィス、ペラ’キシデェィス
phage フェイジ
pipette パイペッ’ト、パペッ’ト
polyacrylamide gel ポリアクリルアマイド ジェル、ぱリアクいうアマイド ジェう
polyethyleneglycol パリエサリングライコール
purine ピューリン
pyrimidine ピュリミディン
Qiagen クアイアジェン
ribonuclease らイボヌークレイス
SalI (制限酵素) サウワン
saline セ’イリーン、セイライン
subtilisin サぶチライシン ぶ:ほとんど発音しない
titanium タイテイニウム
toluene タリュイン
tryptophan ツリプツファン
turbid ツービッド [ur] を発する時に口が開きすぎないように
thyamdine サイミディン
tyrosinase タイロシネース
tyrosine タイロシン
uranuim ユレイニアム
urea ユレア
ultrafiltration アルトラフィルトレィ’ション
ultraviolet ア’ウチュラヴァイオレッツ
vaccine ヴァクシーン
Van der Waals ヴァンダーワォールス
xanthine oxidase ザンチンオキシデース
xenon ジーノン
xylene ザイリーン、ツァイレン
yeast ユイーストと発音すればeastと区別できる
生化学用語以外
first of all フェスティバル
a little bit アリルビ
MacDonald メッダノウ、メクダ’ーナ
cork コーク
全く日本語と異なる単語
カリウム potassium
ナトリウム sodium
ピンセット tweezers, forceps
メスシリンダー measuring cylinder, graduated cylinder
ロート funnel
シミュレーションとシュミレーション
simulation をシュミレーションと発音するのは誤り。専門書のタイトルでさえ誤った表記が見られる。日本語には「ミュ」と発音する単語がないのでつい「シュ」と発音してしまう。アメリカ式にサイミュレーションと発音するのも一つの方法。
ご意見をいただきました
先日当 HP に対して T 社の I さんからメールを頂戴しました。I さんご本人の了解を得ましたので紹介させて頂きます。「生化学用語の例を見ても、結構 法則に当てはまっているようで、自信を深めた次第です。みなさん、だいたい同じ所へ行き着くようですね。」とも書いておられました。なお、例は全て「英会話上達法」からの引用なので、その点ご了解下さいことです。
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はじめまして。
「こう発音した方が通じる生化学英語」を拝見しました。
分野は違うのですが、皆さん苦労されてるな、と拝読いたしました。
私が予備校で習った先生の本で、「英会話上達法」(倉谷直臣、講談社現代新書)が私のお奨めです。今も売られているのかどうかはちょっとわかりませんが…。
例えば、
・最後の子音は聞こえないのだから、発音しなくていい。
・オといいたくなったらアと言え。
だから、hot dog はハッダッ。
・t はラリルレロ
だから、I got it! はア~イガリッ。
Shut up! はシャラッ。
・nt はナニヌネノ
だから、shopping center はシャッピンセナー
などなど、らしい発音をするためのポイントが解説されています。
もちろんそれは本書のごく一部で、英語という“異なる言語”へのアプローチガイドという意味でもお奨めです。
私にとっては“異”文化への目を開かせてくれた貴重な一冊です。
お役に立てば幸いです。
****************以下余談****************
私にとっては beer の発音がどうもダメです。レストラン、バー、どこでも聞き返されます。いい方法をご存知でしたら教えてください。せっかく行ったのなら Bud とか Heineken とかでない地ビールを飲みたいじゃないですか。Local beer は何がある? って訊いてもなかなか通じないんですよ。(^_^;
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I さんありがとうございました