【セルプロセッシング計測評価研究部会】
第1回 Young Researcher’s Award(研究奨励賞)受賞者紹介
投稿日: 2009.12.04 最終更新日: 2024.05.19
博士課程部門
佐々 文洋 様
- 所属:筑波大学 数理物質研究科物性・分子工学専攻鈴木・福田研究室
- 演題:バイオケミカルマイクロプロセッサの開発
- 要旨:ナノリットルオーダーの複数の微小液滴をマイクロ流路中で操作するデバイスを開発した。このデバイスの特徴は、任意の種類の溶液を、任意の比率、任意の手順で混合し、様々な生化学分析を一枚のチップ上で実現できることである。微小溶液操作により、酵素反応を利用したL-グルタミン酸含有サンプルの同時分析、電気化学センサを利用した過酸化水素検出などを実行し、本デバイスの有用性を実証した。
佐々文洋様(左)と高木部会長
博士研究者部門
佐野 卓磨 様
- 所属:独立行政法人・産業技術総合研究所 セルエンジニアリング研究部門
- 演題:固相トランスフェクションにおける抗インテグリン抗体の効果
- 要旨:固相トランスフェクション法は、様々な哺乳動物細胞のトランスフェクションのミニチュア化に有効な方法と考えられるが効率を制御するための技術が求められる。我々は抗インテグリン抗体に固相トランスフェクションの効率を上げる効果があることを見出した。今回は抗インテグリン抗体がトランスフェクションに及ぼす効果の汎用性について検討し、接着細胞と浮遊細胞での違いを見出したので報告する。
佐野 卓磨様(左)と高木部会長