培養技術研究部会では、第5回セミナーとして、遺伝子組換え生物の培養にフォーカスし、勉強会を企画しました。遺伝子組換え技術の発展によって、優れた機能を持つ微生物の構築が可能となり、安全性を担保した上での培養を含めたダウンストリーム技術が、ものづくりには欠かせません。本講演会では2件の講演を通じて、それらの最先端技術を学ぶ場を提供いたします。

1件目のご講演は、旭硝子株式記会社(現AGC株式会社)にて、組換えタンパク質生産の一例として、分裂酵母発現(ASPEX)システムを用いた培養プロセス開発および受託タンパク質生産事業について紹介していただく予定です。関連する事業戦略、技術者教育、キャリアパスなどについても話題提供をいただき、議論する予定です。

2件目のご講演は、有用産物を製造するための最適な宿主の構築や、スケールアップを伴う培養や目的物の精製などを得意とする神戸天然物化学株式会社から、山本泰司様と山井由美子様にケーススタディとして2-ピロン-4,6-ジカルボン酸(PDC)の生産を中心にご講演頂きます。その概要は以下になります。

「バイオプラスチックの工業化において、製造コストを下げるためには、1度の培養で如何に多くの目的物を生産するかが重要なポイントとなる。これを実現するための手段として、①培養量を増やす、②目的物濃度を上げる、ことが考えられる。本講演では、バニリン酸を原料とし、遺伝子組換え体を用いて、如何にして多くのバイオプラスチックの原料となるを生産したかを紹介する。」

講演会後、講師の先生を交えた懇談会も企画しております。ぜひご参加ください。

 

日時: 2023年9月28日(木) 13:30~17:30 (Zoom開催)

プログラム

13:30~     入室開始

14:00~15:00  講演1 組換え蛋白質生産の実際~分裂酵母による生産系を例として~
                 株式会社ちとせ研究所 東田 英樹氏

 

15:00~16:00 講演2 CDMOによる微生物発酵の培養条件の最適化及びスケールアップ「ケーススタディ」
                 神戸天然物化学株式会社 バイオ事業部 生命科学部 山本 泰司氏
                            営業部 営業第三課 山井 由美子氏

 

16:00~    技術懇談会(部会員限定)

 

参加資格:生物工学会の正会員・学生会員・賛助会員

参加費:無料

申込方法:下記のフォームから申し込みください。後日、事前資料や当日の会議リンクを登録アドレスにお送りします。

     URL:https://forms.gle/rYYvrT9raYLyET5f6(締切:9月21日(木))

懇談会は部会員限定のイベントです。
懇談会では、講師の先生を交えてフリートークと質疑応答を行います。申し込みの際に、具体的な質問をお寄せ頂ければ、講師と幹事で可能な限り対応します。懇親会のZoomアドレスは前日までに参加申し込みをいただいた部会員にお知らせしますのでご自由にご参加下さい。
部会員以外の方で懇談会に参加を希望される場合、9月22日(金)までにご入会下さい。

問合せ先: 関西大学 片倉啓雄 E-mail: katakura@kansai-u.ac.jp
      北見工業大学 小西正朗 E-mail: konishim@mail.kitami-it.ac.jp
          (登録フォームが利用できない方はこちらにお申し込みください。)