創立100周年記念事業 – 本部企画シンポジウム
創立100周年記念第74回日本生物工学会大会(2022年10月17~20日、オンライン開催)では、以下の9件の本部企画シンポジウムを開催します。
創立100周年記念シンポジウム 生物工学の未来(2050年)第1回【本部企画】
- オーガナイザー:青柳 秀紀 (筑波大)・ 本多 裕之 (名大)・ 上平 正道 (九大) ・竹山 春子 (早稲田大)・
吉野 知子 (農工大) ・ 章 超 (霧島酒造) - 日時:2022年10月17日 (月) 15:15~17:20
⇒プログラム
【趣旨】企画委員会では100周年記念事業として、生物工学会の会員が参画でき、学会としても重要なテーマ (食、環境、医療など) を対象に、産、学、官の立場から、生物工学の未来 (2050年) を皆様で考える契機となるシンポジウムをシリーズ (全5回) で実施する。今回は第1回目として日本生物工学会の100年を振り返り未来を見据えると共に未来の醗酵技術を考える契機となるシンポジウムを企画しました。
若手とシニアで語る生物工学の未来【本部企画・生物工学若手研究者の集い】
- オーガナイザー:青木 航(京大)・蟹江 慧(近畿大)・曽宮 正晴(阪大)・三浦 夏子(大阪公大)・
中島 一紀(北大)・徳山 健斗(中外製薬) - 日時:2022年10月18日(火)13:30~15:30
⇒プログラム
【趣旨】バイオテクノロジーの急速な発展や、科学コミュニティの模範の大きな変化を踏まえ、我々の目指すべき未来がどのようなものであるか、改めて議論する場が必要とされている。例えば、生物工学会においても、マイノリティー活躍の促進方法、オープンアクセス時代における学会誌の目指すべき姿、COVID-19パンデミックを契機としたリモート時代における学術集会の新たな可能性、学術の細分化が進む現代におけるコラボレーションのあり方など、多様な論点が存在している。そこで生物工学会への貢献が深い教授陣などをお招きし、多様なステークホルダーと共に、我々の目指すべき生物工学の未来を忌憚なく議論する。
若手研究者のこれからの「活躍の場」を語ろう【本部企画・生物工学若手研究者の集い】
- オーガナイザー:青木 航(京大)・蟹江 慧(近畿大)・曽宮 正晴(阪大)・三浦 夏子(大阪公大)・
中島 一紀(北大)・徳山 健斗(中外製薬) - 日時:2022年10月18日(火)16:00~18:00
⇒プログラム
【趣旨】専門的知識を持つPhDの「活躍の場」は多様化しているが、博士課程学生や若手研究者がその情報に触れる機会はいまだ少ない。そこで、日本生物工学会学生優秀賞(飛翔賞)受賞者を含む、国内外の産官学で活躍中の若手PhDをお招きし、「活躍の場」を一望する。また、他国に比べると日本におけるPhDの「活躍の場」はいまだ限定されていることも実情であり、それをどのように変えていくべきか議論する。
未来産業の創造に向けた産学官連携プラットフォーム【本部企画】
- オーガナイザー:林 圭(三和酒類)・岡 賀根雄(サントリーホールディングス)
藤村 朋子(サントリーホールディングス)・明石 貴裕(白鶴酒造) - 日時:2022年10月18日(火)13:30~15:30
⇒プログラム
【趣旨】第4産業革命は、産業界において同質的なコスト競争から付加価値の獲得競争への構造変化をもたらし、その変化は複雑、高度、そして速くなり続けている。産・学・官が、イノベーションの創出による新たな価値の創造に貢献していくためには、それぞれが互いを対等なパートナーとして認識し、新たな価値の創造を志向した本格的な連携が重要となっている。こうした背景を受け、産学官連携のプラットフォームづくりに第一線で関わっている先生方をお招きし、ご講演を頂くことにより、その認識を深め、未来産業に向けた新たな価値創造への一助としたい。
KSBB-BEST-SBJジョイントシンポジウム【本部企画・国際シンポジウム】
- オーガナイザー:藤山 和仁(阪大)・Jungbae Kim(Korea Univ., KSBB)
John Chi-Wei Lan(Yuan Ze Univ., BEST) - 日時:2022年10月19日(水)13:30~15:30/16:00~18:15
<第1部>
メタボリックエンジニアリングを用いた持続可能なバイオテクノロジーの展開
Sustainable Biotechnology Using Metabolic Engineering
⇒プログラム
<第2部>
ナノバイオテクノロジーとナノメディシンの最先端研究
Current Advances in Nanobiotechnology and Nanomedicine
⇒プログラム
【趣旨】日本生物工学会(SBJ)は、これまで特にThe Korean Society for Biotechnology and Bioengineering(KSBB)と年2回の派遣と受入を実施してきた。昨年、Biotechnology and Biochemical Engineering Society of Taiwan(BEST)との交流を組入れ、この3カ国間の交流を発展させるためにジョイントシンポジウムを実施した。100周年の記念大会に、KSBB-BEST-SBJジョイントシンポジウムを開催し、より交流を深めていきたい。また関西支部が提案したシンポジウム「アジアにおけるバイオプロダクションの現状と未来~SDGsの達成を目指して~」と当提案シンポの一部を関連づける(コラボする)ことで、多様な演者が同じテーマを英語で議論できる場を提供する。
健康長寿に貢献するこれからの醸造発酵技術【本部企画】
- オーガナイザー:赤尾 健(酒類総研)・秦 洋二(月桂冠)・章 超(霧島酒造)
- 日時:2022年10月19日(水)16:00~18:00
⇒プログラム
【趣旨】醸造発酵食品の健康への寄与は、近年、社会に広く浸透している。今後、健康長寿がより一層希求される中で、醸造発酵技術の役割は、「効率的に産物を得る」という旧来の枠を超えて広がりつつあり、それに対する期待も大きい。本課題では、基礎レベルと商品開発の両面から、醸造発酵食品、機能性分子、関連微生物の生体作用に関する最近の成果を紹介し、健康長寿に寄り添った、これからの醸造発酵技術の可能性について考える機会としたい。
生物工学会英文誌JBBのあゆみとこれから【本部企画・国際シンポジウム】
- オーガナイザー: 神谷 典穂(九大)・清水 一憲(名大)・小西 正朗(北見工大)
- 日時: 2022年10月20日(木)13:30~15:30
⇒プログラム
【趣旨】英文誌編集委員会が主催するシンポジウムとして、歴代の論文賞受賞者や、被引用数の多い国内外の著者の招待講演等、国際誌としてのJBBの特徴を活かした学術講演を中心に、生物工学分野におけるJBBの学術的貢献を俯瞰する機会を設ける。JBBの更なる発展に向け、歴代編集委員への謝意を表すと共に、編集現場の状況を伝え、本シンポ参加者ならびに国内外からの論文投稿の増加に繋げたい。
産学連携シンポジウム(培養・計測)【本部企画】
- オーガナイザー:児島 宏之(味の素)・今井泰彦(野田産研)
- 日時:2022年10月20日(木)13:30~15:30
⇒プログラム
【趣旨】培養・計測に関わる産学連携の取り組み事例をアカデミアと産業界のそれぞれの立場から紹介し、生物工学会が拓く未来社会に向けて達成すべき課題について議論する。
科学者のWell-beingのための志向倫理【本部企画】
- オーガナイザー:石井 正治(東大)・片倉啓雄(関西大)
- 日時:2022年10月20日(木)16:00~18:00
⇒プログラム
【趣旨】研究倫理に関しては、【予防倫理】が広く知られており、その重要性は論を俟たない。一方近年においては、個人/公共の福祉を志向した行動を促す【志向倫理】も提唱されており、科学者のWell-beingを根本から支える倫理として認識されはじめている。本シンポジウムでは、本学会員が持つべき/持っていると良い倫理として【志向倫理】を取り上げ、その詳しい内容を紹介するとともに【予防倫理】についてもお浚いをする。講演後は、講演者間による座談会を行うことにより、聴衆諸氏に【志向倫理】への理解を深めていただく。