日本生物工学会中部支部シンポジウム「ホンネで語ろうバイオマス」 2013年11月29日 信州大学繊維学部・ミーティングルーム

「ホンネで語ろうバイオマス」というテーマのもとで、バイオマスの有効利用(特に木質バイオマスのエネルギー利用)について3名の講師に話題提供をいただき、何が問題であり何が大事なのか考えてみます。多数の方々の参加をお待ちしております(入場無料)。

日本生物工学会中部支部シンポジウム

「ホンネで語ろうバイオマス」


日時:2013年11月29日(金)14:00~17:30
場所:信州大学繊維学部・ミーティングルーム1(長野県上田市)

 

右のポスター(縮小版)をクリックするとポスター(PDF 541KB)をダウンロードできます。

 

プログラムと講演要旨

14:00-14:05 開会の辞

14:05-15:05 バイオマスエネルギー産業の現状と将来展望

                      澤 一 誠(三菱商事(株) 新エネルギー・電力事業本部) 

バイオマスエネルギーは欧米の戦略産業として大規模グローバル市場が形成され、既にエネルギーポートフォリオの一角を占める存在だが、日本での普及は未だ限定的で、3.11以降急成長する再生可能エネルギー分野においてもその注目度は低い。本講演では、日本が今後取るべき方向として、アジア・大洋州地域において「開発輸入+地産地消型」のバイオマス・リファイナリー産業を、日本政府が主導して、2国間の政府・企業が連携することによって戦略的に展開する取組みについて提唱する。

 

15:05-16:05 バイオリファイナリーと次世代のゲノム操作技術の開発

                    海老沼 宏安(信州大学繊維学部)

エネルギーの安全保障と地球温暖化の防止のため、カーボンニュートラルなバイオマスの利活用技術の開発が世界中で進められている。食料と競合しない草本系、木質系のエネルギー作物が有望視されている。遺伝子工学の発達により、環境保全とバイオマス生産の両立を目指し、環境ストレス耐性品種の作出が試みられている。ゲノム上の素性の解明された座位への遺伝子導入と組織培養の容易な万能化クローンの作出を特徴とする次世代のゲノム操作技術の開発について紹介する。

 

16:15-17:15 わが国のエネルギー資源:木質バイオマス

新名 惇彦(奈良先端科学技術大学院大学)

わが国では、2011年の福島原発事故以降、エネルギー問題が深刻である。火力発電所をフル稼働させたため、昨年は3兆円の化石燃料を輸入した。石油を持たないわが国ではあるが、温暖な気候と豊富な降水量は豊かな森林を育み、国土の2/3は森林である。森林は建材の供給源のみならず、エネルギー資源の宝庫でもある。ようやく、木質バイオマス発電も各地で具体化してきた。わが国の潜在的木質バイオマス量と活用への課題を述べる。

 

17:15-17:30 総合討論

 

※シンポジウム修了後、懇親会を予定しています。

 

お問い合わせは、信州大学繊維学部 下坂 (mashimo@shinshu-u.ac.jp) まで

 

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