目的

生物工学に関する学理及びその応用の研究についての発表および連絡、知識の交換、情報の提供などを行う場となることにより、生物工学に関する研究の進歩普及を図り、もってわが国の学術の発展に寄与することを目的とする。(日本生物工学会定款3条)

学問領域

発酵工学微生物を対象とした有用物質の生産、食品工業等への応用的研究と基礎学理
生物化学工学培養法の確立、培養装置の開発・設計、発酵プロセスの制御、生産物回収のプロセス等生産プロセスを対象とした化学工学的研究
生体情報工学生物における情報の処理機構を解明し人工手段で実現し、活用する工学
環境工学地球環境、人間環境にかかわる諸問題の工学的改善
酵素工学酵素の改良、人工酵素の作成および酵素を利用した化学反応系とセンサーの構築
動植物細胞工学動物細胞、植物組織・細胞による物質生産の基礎と応用
生体医用工学工学的手法の医学領域への応用による診断、治療などに必要な医療システムの開発研究

沿革

大正12年 (1923)大阪醸造学会を設立、『醸造學雜誌』を年12回刊行
昭和19年 (1944)会誌名を『醱酵工學雜誌』と改称 (Vol.22)
昭和24年 (1949)毎年秋に年次大会を開催
昭和27年 (1952)大阪醸造学会30周年記念『醱酵工業の展望』を刊行
昭和37年 (1962)日本醱酵工学会と改称 (Vol.40)
昭和46年 (1971)日本醱酵工学会を社団法人化
昭和47年 (1972)第4回国際発酵会議を主催
昭和48年 (1973)『醱酵工學雜誌(Journal of Fermentation Technology)』を年6回英文で発行 (Vol.51)
昭和52年 (1977)『醱酵工學雜誌』を『醱酵工学会誌』と改称
『Journal of Fermentation Technology』を和文誌から完全に分離 (Vol.55)
昭和57年 (1982)創立60周年記念
平成元年 (1989)英文誌を月刊誌に改め、名称を『Journal of Fermentation and Bioengineering』と改称 (Vol.67より、年2巻、12冊)
平成4年 (1992)創立70周年記念 
日本生物工学会と改称
平成5年 (1993)『醱酵工学会誌』を『生物工学会誌』と改称 (Vol.71)
平成10年 (1998)和文誌を月刊誌に改め年12回刊行 (Vol.76)
平成11年 (1999)英文誌名称を『Journal of Bioscience and Bioengineering』と改称 (Vol.87)
平成14年 (2002)創立80周年記念
アドバイザー会議設置

平成15年 (2003)

学会英文名をThe Society for Biotechnology, Japanに改称
平成16年 (2004)吉田敏臣基金より生物工学アジア若手賞を創設
平成19年 (2007)生物工学功績賞、生物工学功労賞、および生物工学論文賞に海外枠を設置
江田賞、斎藤賞、照井賞を生物工学奨励賞(江田賞/斎藤賞/照井賞)とそれぞれ改称
平成20年 (2008)『生物工学ハンドブック』の中国語版出版
平成21年 (2009)『Journal of Bioscience and Bioengineering』の冊子体配布に代えて、個人会員にはオンライン版へのアクセス権を付与
受理論文のオンラインでの先行公開を開始
平成23年(2011)日本生物工学会を公益社団法人化
平成24年(2012)創立90周年記念
生物工学学生優秀賞(飛翔賞)、生物工学アジア若手研究奨励賞(The DaSilva Award)創設
平成26年 (2014)第1回SBJシンポジウム開催
令和2年 (2020)新型コロナウイルス感染拡大により年次大会開催中止(授賞式・受賞講演・シンポジウムを Web 開催)
令和3年 (2021)生物工学会誌の主要記事をJ-Stageで公開開始
令和4年 (2022)創立100周年記念
生物工学若手賞創設