【本部】第29回生物工学懇話会
日時:2024年5月23日(木)14時40分~17時
場所:早稲田大学 リサーチイノベーションセンター(121号館)地下1階 コマツ100周年記念ホール
(〒162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町513)
参加費:無料(事前申込み不要)
プログラム
(司会:本多 裕之)
- 14:40~14:45 開会の挨拶………………秦 洋二
- 14:45~15:30 講演1「Photo-Isolation Chemistryによる組織内遺伝子発現の高深度空間解析」
……本田 瑞季(京都大学)
組織や臓器は時空間的に定められた遺伝子発現により厳密に制御されている。そのため、その仕組みを正確に理解するには空間情報と遺伝子発現情報を紐付けた解析が不可欠である。そこで、我々は組織切片上の光照射した領域だけの遺伝子発現情報を包括的に解析できる手法、Photo-Isolation Chemistry(PIC)を開発した。PICはマウス胚や成体マウス海馬などのマクロ領域から細胞内構造体などの1µm以下のミクロ領域と大小さまざまな領域の遺伝子発現を高感度かつ定量的に解析できる。さらに、未固定や固定凍結切片に加えパラフィン切片にも適応できるため、生物学的研究から病理診断などの臨床研究にまで幅広く応用されることが期待できる。本発表では、PICの原理からPICを用いたさまざまな解析事例を紹介しつつ、PICの今後の技術展開についても議論する。
(座長:岡村 好子)
- 15:30~15:40 休憩
- 15:40~16:25 講演2「なぜ、女性エンジニア養成プログラムが必要なのか」
…………芝﨑 学(奈良女子大学)
女子大学の役割は、女性の社会進出をサポートすることです。日本の低いジェンダーギャップ指数を改善するためにも社会で活躍する女性人材を育成しなければなりません。「リケジョ」を合言葉に理学系は躍進していますが、女性エンジニアの育成体制は十分ではありません。多様性を前提にした社会を支える工学領域のダイバーシティ実現を目指し、工学部を設置しました。そして、裾野を拡げるために中高生に向け、女性エンジニア養成プログラムを開始しました。女性エンジニア輩出を目指す本学の10年間の取組みを紹介します。
(座長:山田 翼)
- 16:25~16:55 パネルディスカッション (座長:竹山 春子)
- 16:55~17:00 閉会の挨拶………………青柳 秀紀
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