【研究部会】バイオインフォマティクス相談部会 第五回講演会 《未培養微生物(微生物ダークマター)資源工学研究部会共催》
このたび日本生物工学会バイオインフォマティクス相談部会と未培養微生物(微生物ダークマター)資源工学研究部会は共催行事として「大規模データとインフォマティクスが拓く未培養微生物研究」と題した講演会を開催予定する運びとなりました。
バイオインフォマティクス相談部会 第五回講演会
~大規模データとインフォマティクスが拓く未培養微生物研究~
(共催:未培養微生物(微生物ダークマター)資源工学研究部会)
- 日時: 2022年3月7日(月)
- 会場: オンライン開催
- 会費: 無料
- 参加資格:どなたでもご参加いただけます
- 参加申込フォーム: 締め切りました(3/7 12:45)。多数のご登録ありがとうございました。
概要
自然界の微生物の99%以上は培養化されておらず、未利用のまま存在しています。これらの解明や利活用ができれば、医薬、環境、発酵、食品など様々な分野で多大な貢献が可能であり、今後の生物工学分野の発展の鍵といえます。そのため未培養微生物(微生物ダークマター)の、分離、培養や遺伝子資源の開拓などに関する新たな方法論や基盤技術の確立が求められています。そこで今年度は、未培養微生物分野において、大規模計測技術(オミクス解析や大規模イメージング解析)、実験自動化、ならびにそこから得られた大規模データを読み解くためのインフォマティクスを駆使して研究を進めている研究者を講師として学会内外から招聘します。最新の研究成果はもちろんのこと、Wet技術とDry解析をどのように組み合わせたり、異分野間で連携しているかの事例、研究現場ならではの“生の声”をご紹介いただき、講師と参加者間の情報交換や交流の機会を提供することを目的とします。当該分野の活性化に貢献できれば幸いです。
プログラム ※随時更新予定。
講演会 ※敬称略
13:00 開催挨拶
13:15 講演1:高橋 将人 (筑波大学)
演題: これまで気づかなかったフラスコスケールの振盪培養法の実態
13:45 講演2:小西 正朗 (北見工業大学)
演題: その培地、最適ですか?培地AIで読みとく微生物培地
14:30 講演3:野尻 秀昭 (東京大学)
演題: 新しい技術で環境汚染物質分解微生物群集を探索する
15:00 講演4:西川 洋平 (早稲田大学)
演題: 1細胞・1粒子レベルのゲノム情報から読み解く、環境細菌とファージの相互作用
15:45 講演5:黒岩 恵 (東京農工大学)
演題: 代謝ポテンシャル解析を用いたanammox細菌ー共在細菌群間の相互作用の推定
16:15 講演6:松井 求 (東京大学)
演題: 未培養微生物研究におけるバイオインフォマティクスの役割
情報交換会 ※講演者と参加者によるフリーディスカッション
17:00-18:00
【実行委員】(五十音順、敬称略)
青柳 秀紀(筑波大学)
蟹江 慧(名古屋大学)
兒島 孝明(名古屋大学)
堀之内 貴明(産業技術総合研究所)
【問合せ先】産業技術総合研究所 人工知能研究センター
堀之内貴明 E-mail:takaaki.horinouchi[at]aist.go.jp
バイオインフォマティクス相談部会第五回講演会は、未培養微生物(微生物ダークマター)資源工学研究部会との共催行事として、2022年3月7日にオンライン開催の形で実施しました。今回は未培養微生物分野の培養技術、計測技術、インフォマティクス題材とし、生物工学分野の内外より関連分野の研究者を招聘してご講演いただきました。
講演会に引き続き情報交換会(飲み会ではないディスカッション企画)では、たとえば「困ってい(いた)こと、データを取得するときに気を付けていること」など現場の研究者ならではの議論から、バイオインフォマティクスに対する期待まで様々な議論を交わすことができました。
ご講演下さった講師の先生方、ご参加いただいた皆様、ならびに共催として企画にご協力くださった未培養微生物(微生物ダークマター)資源工学研究部会の先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。
当日の様子
※掲載許諾済