培養技術研究部会では、第2回セミナーとして、流加培養と分離精製にフォーカスし、勉強会を企画しました。

流加培養法は通気攪拌槽の他、流加用ポンプなど周辺機器の準備等が必要になり、回分培養と比べて、操作が煩雑になります。また、対象の培養系に応じて、流加制御の戦略や理論を理解し、適切な培養方法を選択し実践する必要があります。流加培養の理論と応用について理解を深めるため、関西大学の片倉先生に装置のセッティング方法や流加培養の物質収支モデルなどの基礎理論、ならびに、それらを活用した乳酸菌や混合培養の研究例をご紹介いただきます。

また、分離精製等のダウンストリーム工程は全体の製造コストの半分を占めると言われ、バイオプロセス全体のデザインや評価にとって重要です。ダウンストリーム工程の基礎および応用に関して、味の素株式会社で長年、研究開発に携われたご経験のある佐野技術士事務所代表の佐野千明先生をお招きし、アミノ酸製造技術の歴史の変遷を含め、アミノ酸製造プロセスにおける分離精製技術について、ご紹介いただきます。講演会後、講師の先生を交えた懇談会も企画しております。ぜひご参加ください。

⇒開催案内(PDF)はこちら

日時:2022年3月30日(水)13:30 ~ 17:30 (Zoom開催)

プログラム:

13:30~     入室開始

14:00~15:00  講演1 流加培養の理論と実際

                 関西大学化学生命工学部 教授 片倉 啓雄 先生

15:00~16:00 講演2 アミノ酸工業生産における分離精製技術

                 佐野技術士事務所 代表 佐野千明 氏

【概要】生命の基幹物質であるアミノ酸は19世紀初頭に発見され、その後日本で工業生産が始まり、発酵法により最も生産規模が大きなバイオ製品へと成長した。今後、バイオものづくりとして期待される高機能バイオ素材やバイオプラスチック等工業化の基盤技術として、アミノ酸工業生産における分離精製の原理と技術を解説する。

16:00~    技術懇談会(部会員限定)

 

参加資格:生物工学会の正会員・学生会員・賛助会員

参加費:無料

申込方法:下記のフォームから申し込みください。後日、事前資料や当日の会議リンクを登録アドレスにお送りします。

     URL: https://forms.gle/kLVE5C4Vx3J11AaQ7 (締切:3月23日(水))

  • 懇談会は部会員限定のイベントです。Zoomアドレスは前日までに部会員にお知らせしますのでご自由にご参加下さい。
  • 部会員以外の方で懇談会に参加を希望される場合、3月23日(水)までにご入会下さい。

問合せ先: 関西大学 片倉啓雄 E-mail:
      北見工業大学 小西正朗 E-mail:
          (登録フォームが利用できない方はこちらにお申し込みください。)

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