ご挨拶
第77回日本生物工学会大会は、2025年9月10日 (水) から12日 (金) の3日間、広島工業大学五日市キャンパスにて開催いたします。授賞式、一般講演、シンポジウム、展示会をはじめとする様々な企画を、キャンパス内の「Nexus21」で実施予定です (ホームページ写真)。一つの建物で行うため、教室間の移動やディスカッションが快適に行えると考えております。また、上層階からは宮島を一望できる素晴らしい建物です。ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。
初日の午前中は授賞式と受賞講演を行い、午後からは奨励賞受賞講演および一般講演が始まります。2日目と3日目には、国際シンポジウムをはじめとした様々なシンポジウムと一般講演を予定しています。一般講演は全て口頭発表形式で実施しますので、コンピュータの持参をお願いします。なお、一般講演の中から特に興味深い演題をプログラム編集委員会で選定し、大会トピックスとして広く公表します。また、優れた発表を行った学生には「学生優秀発表賞」を授与しますので、学生の皆様には日頃の研究成果を存分に発表していただきたいと考えています。
本大会では「研究部会のさらなる活性化」と「ジェンダーバランスの向上」をテーマとした企画を進めてまいります。特に企業研究者の方々から「研究部会についてもっと知りたい」というご要望を受け、本大会では研究部会が企画するシンポジウムを3件採択しました。このシンポジウムを通じて、生物工学会の部会が企業研究者の方々にとってより身近な存在となり、さらなる発展のきっかけとなることを期待しています。
また、大会期間中の昼食時間帯には、例年通り「ランチョンセミナー」を開催予定です。企業からの最新技術や製品・機器に関する情報提供が行われますので、ぜひご参加ください。企業展示ブースにも足をお運びいただき、製品情報の収集にお役立てください。
一般講演終了後には、企業と学生をつなぐ「学生のための企業研究セミナー」や、生物工学若手研究者の集いである「若手会総会・交流会」を開催します。これらの企画は、若手研究者や学生のキャリア形成を支援するとともに、「産業人から若い世代への知識や技術の継承」を目的としています。また、日本生物工学会と日本分析機器工業会 (JAIMA) による「ピッチワーキング」では、生物工学の特に若手研究者と分析機器メーカー技術者の間でのニーズやシーズの共有、意見交換を通じて新しい発想と連携の構築が期待されます。
初日夕方には、JR広島駅直結のホテルグランヴィア広島で大会懇親会を開催します。今年度は、伝統的酒造りのユネスコ「無形文化遺産」登録を祝う日本酒コーナーを設ける予定です。また、広島の名物を取り入れた実演イベントも計画中です。皆様にお楽しみいただけるよう準備を進めておりますので、ぜひ多数ご参加ください。
会場の五日市キャンパスへの主要なアクセス方法としては、市電「楽々園」駅から徒歩約15分のルートを推奨しております。JR広島駅からJR五日市駅経由でバスを利用する方法もございますが、朝の交通渋滞が天候によって大きく変動するため、市電「楽々園」駅からのルートをおすすめしております。詳細は、本ホームページや和文誌7月号に掲載予定ですので、そちらをご参照ください。
最後に、本大会が、生物工学に関わる産学官の皆様が一堂に会し、基礎から応用まで多岐にわたる研究成果の発表、活発な議論、技術情報の交換の場となることを心より願っております。
2025 (令和7) 年3月
第77回日本生物工学会大会
実行委員長 黒田 章夫
(広島大学 大学院統合生命科学研究科)