たとえば「CAG」という塩基の並びがどのようなアミノ酸を意味するかについて、コドン表で解読してみましょう。一番目の塩基はCですから、表の左の「1番目の塩基」欄のCの行を右にたどっていき、表の上の「2番目の塩基」のA列と交わる部分を見つけます。そこにはCAで始まる4つのコドンが書かれています。表の右の「3番目の塩基」欄からもわかるとおり、これらのコドンは、3番目の塩基について上からUCAGの順に並んでいますので、「CAG」がグルタミンというアミノ酸を表すコドンであることがわかります。

ひらく、ひらく「バイオの世界」 イラスト・写真館 「コドン表の読み方」

arrowクリックして拡大

コドン表を見ると、コドンとアミノ酸は必ずしも1対1になっていないことがわかります。メチオニンやトリプトファンというアミノ酸のコドンは1種類しか ありませんが、ロイシンというアミノ酸には6つものコドンが用意されています。また翻訳を始める合図となるコドンはメチオニンのコドンと共通となってお り、翻訳を終える合図となるコドンには3種類あることもわかります。

 

►「イラスト・写真館」目次に戻る