日時 2008(平成20)年7月25日(金)13:00~17:30
場所 キリンビール(株)神戸工場(神戸市北区赤松台2-1-1) Tel: 078-986-8001
講演 13:00~14:50
「食品素材開発のための澱粉エンジニアリング」
(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科)北村 進一
新規澱粉素材を創出するための戦略は,in vivoとin vitroの二つに大きく分けられる.前者は,育種的手法を用いて遺伝形質を選抜し植物の形質を改変する方法であり,植物を素材生産の場所として利用する農業的な作出方法である.後者は,バイオリアクター内で特定の酵素を用いて人工的にグルカンを合成させる方法である.講演では,in vivoの例として米変異体により胚乳内に蓄積されるアミロペクチン様ポリグルカンを,in vitroの例としてショ糖から酵素合成されたアミロースを取り上げ,新たな機能性食品素材開発のための澱粉エンジニア リングについて紹介する.

ビール酵母の微妙な形質の差を遺伝学する
(キリンホールディングス フロンティア研究所)小林  統
ラガービールや発泡酒の醸造に適したビール酵母(下面発酵酵母)の醸造形質には株間差が存在しているが,そのような差がどのような遺伝的要因によって生じているかに関する知見は乏しい.その理由の一つとして,多くの醸造形質が,複数の遺伝子が関与する量的形質であることが挙げられる.量的形質の遺伝解析には,QTL解析の手法が有効であることが知られている.そこで私たちは,下面発酵酵母の胞子に由来する減数分裂分離体群を用いてQTL解析を試みたので,その結果を紹介したい.
見学 キリンビール神戸工場 15:00~15:50
懇親会 キリンビール神戸工場 16:00~17:30
参加費 1,000円 (学生無料)
(当日会場にてお支払い下さい)
懇親会会費 2,000円 (学生1,000円)
(当日会場にてお支払い下さい)
定員 70名(定員になりしだい締め切ります)
申込み方法 氏名,連絡先,TEL,懇親会の出欠を明記の上, 下記宛にお申し込み下さい.
申込先 〒599-8531 大阪府堺市中区学園町1-1
大阪府立大学大学院生命環境科学研究科
(社)日本生物工学会 関西支部庶務担当
炭谷 順一
Tel: 072-254-9466; Fax: 072-254-9921
E-mail: monger@biochem.osakafu-u.ac.jp.
交通 JR福知山線三田駅前から懇話会出席者専用の送迎
バスを運行する予定にしています.
詳細は参加申込者に直接ご連絡いたします.
三田駅前からキリンビール神戸工場まではタクシーで2300円程度です.