標記例会ならびに懇親会を下記の通り開催いたしますので,多数ご参加下さい.

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日時 2010年8月6日(金)13:30~18:00
場所 アサヒビール株式会社 吹田工場(〒564-0071 大阪府吹田市西の庄町1-45)
講演 13:30~15:20
  • 「養殖ノリの品種改良の現状と今後の展望」(兵庫県立農林水産技術総合センター水産技術センター) 二羽 恭介
  • 「大型発酵タンクにおける麦汁エアレーション期間の重要性について」(アサヒビール株式会社 生産技術センター)  中村 勇一
見学 15:30~16:20 アサヒビール株式会社 吹田工場
懇親会 16:30~18:00 アサヒビール株式会社 吹田工場
参加費 1,000円 (不課税・学生無料)
*当日会場にてお支払い下さい
懇親会会費 2,000円 (税込み・学生無料)
*当日会場にてお支払い下さい
定員 70名(定員になりしだい締め切ります)
申込み方法 氏名,連絡先,TEL,懇親会の出欠を明記の上,下記宛にお申し込み下さい.
申込先 〒558-8585 大阪市住吉区杉本町3-3-138
大阪市立大学大学院理学研究科
(社)日本生物工学会 関西支部庶務担当
藤田 憲一
Tel: 06-6605-3163; Fax: 06-6605-3164
E-mail: 
交通 JR東海道本線京都線「吹田駅」下車 徒歩約10分
阪急千里線「吹田駅」下車 徒歩約10分
アクセスマップ

講演1 「養殖ノリの品種改良の現状と今後の展望」

     兵庫県立農林水産技術総合センター水産技術センター 二羽 恭介

 養殖ノリの生産金額は年間700~800億円に達しており,我が国で最も重要な海洋植物である.しかし,ノリの生態や養殖方法,瀬戸内海でも盛んにノリ養殖が行われていることは,一般的には意外と知られていない.また,近年ノリの単価安に加えて色落ち被害が頻発するようになり,養殖ノリの安定生産に向けた優良品種の開発が強く望まれている.本講演では,特異なノリの生活史,戦後発展してきた養殖技術と養殖方法を紹介したうえで,①養殖ノリの分類と品種判別,②養殖ノリと野生ノリの系統関係,③養殖ノリの遺伝・育種の現状を概説し,今後の品種改良の展望と課題について述べる。
 

講演2 「大型発酵タンクにおける麦汁エアレーション期間の重要性について」

    アサヒビール株式会社 生産技術センター 中村 勇一

 大規模なビール工場では,500kL前後の大型タンクに複数バッチの麦汁を満たしてから発酵を開始する.発酵タンクが大型である為,タンクに麦汁を満たすのに数時間~十数時間を要している.弊社主力5工場の発酵中の酵母や発酵液の詳細な分析を行った結果,麦汁エアレーション期間の長い工場では,酵母菌体内脂肪酸の過度な不飽和化とそれによるエステルの低下,酵母細胞周期の非同期化,異常な出芽状態の酵母の増加,酵母のN代謝の不良,などが起こっていることが明らかとなった.高品質のビールを安定的に醸造するには,酵母が酸素に曝露する時間のコントロールが重要である.


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